2017/12/17(日)09:18
いつか来た道 荻原浩(小説すばる10月号)
小説すばる 2015年10月号
いつか来た道 荻原浩
母親になんて声をかければいいのかわからなかった。
もう何年も、十六年前のもっと前から、
私は母親に呼びかける言葉を持っていない。
(小説すばるより転載)
弟にうながされて、十六年ぶりに訪ねた母親。
画家の母親は、娘が画家になる夢を持っていた・・・。
子供の頃から良い思い出がない母親との関係。
お母さんは強烈なキャラなので、
未だにそのトラウマから逃れられていません。
姉や猫の話など、かなり悲しい話が明らかになります。
そして最後は母親の謎が解ける展開に・・・。
淋しい話だなあ・・・。