カテゴリ:小説すばる2021年
小説すばる 2021年4月号
名のない毒液と花 道尾秀介 生徒に頼られる先生に憧れ、 理科教師は「犬」とともに教え子を追う・・・。 「光媒の花」「鏡の花」に続く花シリーズ、第五話。 (小説すばるより転載) 各話がゆるく繋がっているこのシリーズですが、 今回はこれまでちらほらと話に登場していた ペット探偵・江添正見の話でした。 ペット探偵の過去が語られます。 何故、江添の犬が吉岡という名前なのか。 何故、江添は一人でペット探偵をやっているのか。 そこには思いもよらない悲しい過去が・・・。 途中、事件を未然に防ぐ過程で ミステリーっぽくなります。 しかし、そこにはまた違う悲しい出来事があり、 決して明るい結末ではありません。 つらい人生にかすかな光明を見いだして 生きていくしかない人生。 悲しみを背負って生きていくのって辛いなあ、 と思わせてくれる話でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年03月25日 21時05分47秒
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