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2021年03月25日
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カテゴリ:小説すばる2021年
小説すばる 2021年4月号

名のない毒液と花 道尾秀介

生徒に頼られる先生に憧れ、
理科教師は「犬」とともに教え子を追う・・・。
「光媒の花」「鏡の花」に続く花シリーズ、第五話。

(小説すばるより転載)

各話がゆるく繋がっているこのシリーズですが、
今回はこれまでちらほらと話に登場していた
ペット探偵・江添正見の話でした。

ペット探偵の過去が語られます。

何故、江添の犬が吉岡という名前なのか。

何故、江添は一人でペット探偵をやっているのか。

そこには思いもよらない悲しい過去が・・・。

途中、事件を未然に防ぐ過程で
ミステリーっぽくなります。

しかし、そこにはまた違う悲しい出来事があり、
決して明るい結末ではありません。

つらい人生にかすかな光明を見いだして
生きていくしかない人生。

悲しみを背負って生きていくのって辛いなあ、
と思わせてくれる話でした。








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最終更新日  2021年03月25日 21時05分47秒


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