公立図書館でサービスの拡充
利用者確保に工夫いろいろ公立図書館でサービスの拡充が全国的に広がっている。私もは所沢図書館の本館を月に2,3度利用している。自治体の財政事情が厳しい中アイデアで利用者のニーズに対応しようと知恵を絞っている。読売新聞には東京都千代田区の千代田図書館などが紹介されていた。区立の千代田図書館では区内で働くビジネスマンを対象に閉館を午後7時から10時に遅らせ民間並みのサービスを売り物にしている。フロアには館内を案内する図書館コンシェルジュが困っている人に声をかけてくれる。検索システムの新書マップは図書館所蔵の新書を専用台に載せるとその本と関連する内容の本など参考情報が端末に表示される。新たな試みで1日平均800人だった昨年と比べると今年は3500人と4倍以上に増加している。所沢図書館では近隣の公立図書館と連携して図書の相互、貸出し行って図書の不足を補っている。本の購入費が削減され苦しい台所事情があるが公立図書館は10年前より3割近く増え現在3062館である。資料購入費は1993年に比べて4割近く減って1館当り1024万円である。書籍が充分確保できない分を利用者サービスで補う努力をしている。活字離れが言われている今、図書館のサービス拡充で活字文化の継承と発展につながればと思う。中には図書を雑に扱う人もいるようだが図書館の職員の努力と利用者の活字文化の承継心を妨げないように願いたい。