愛犬の皮膚病で悩んでいる愛犬家が多い。いろんな犬の皮膚病があるが、アレルギーに関係するアトピー性皮膚炎を治す新薬を東レが世界で始めて開発し、発売するとの報道があった。動物病院向けに11月に発売し、拡大するペット市場を開拓し2年後に50億円の売り上げを見込むとのこと(日経バイオ等 05.6.30)。
世界初のイヌインターフェロン製剤で、犬の皮膚病で最も発生率の高いアトピー性皮膚炎に対する治療薬だ。
アトピー性皮膚炎は、再発を繰り返し完治が困難な皮膚病で、現在ステロイド剤によって治療される場合が多く、長期のステロイド剤使用による副作用が懸念されている。従って、より有効で安全性が高く、簡便な治療法が待望されていた。
イヌインターフェロンを主剤とする注射剤で、臨床試験の結果、アトピー性皮膚炎の主な症状である「掻痒(そうよう)」、「掻破痕(そうはこん)」、「紅斑(こうはん)」、「脱毛」に対して高い有効性が認められている他、安全性についても問題のないことが確認されているとのこと。商品名として”インタードッグ”の商標を登録済み。
皮下注射。投与回数としては、1日1回とし、4週間、週3回隔日投与を行う。
インターフェロンは、人用として、抗ウイルス剤、抗悪性腫瘍剤として各国で使われている治療薬だ。
今回の“インタードッグ”は、犬の皮膚病である犬アトピー性皮膚炎の治療薬として開発されたものでだ。別に、”インターキャット”もあり、ネコにも効くようだ。
犬の皮膚病は難病のひとつだ。専門の獣医もきわめて少ない。人には皮膚科の専門医がいるが、犬にはいない。それどころか、獣医大学の中には皮膚科の学科がない大学もある。
そこの卒業生は犬の皮膚の病気のことは何も知らないで、卒業してくるのかと疑いたくなる。
獣医が犬の皮膚病のすべてを診察治療することは負担過重だと思う。
特にアレルギーに関連する皮膚病、つまり、アトピー性皮膚病を治療することは獣医にとっても重荷であっただろうと同情する。解明されてないことが多すぎる。
今回の東レのアトピー性皮膚炎治療薬の発売の発表は愛犬家だけでなく、獣医界にも朗報だろう。東レの今後の愛犬たちのための新薬開発に大いに期待したい。
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