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カテゴリ:子供の成長と教育
スパリゾートハワイアンに行った時から、妹は燃えていました。
「今年のお正月みたいな失敗は絶対に許されない!」 失敗というのは、福袋ゲット作戦失敗のことです。今となっては去年のお正月。妹はお姑さんに福袋ゲット作戦への意気込みを説明し忘れたために、元旦の午前中に用事を頼まれ、福袋巡回購入に出かけるのが遅れたのでした。それで、下の子が大好きなトーマス服の福袋の売り切れを何回も目の当たりにしたわけです。そして、それに付き合わされた私も、トーマスの福袋95センチセットを探して足が棒になるという大変な思いをしたわけです。 「今度はあんなことにはならないように、しっかりと言ってあるから。」と妹は静かに闘志を燃やしていました。何となく、今年はこっちもしっかりしないと元旦から叱り飛ばされそうだというムードを感じました。 そして、今日は全国的に元旦。新年が明けたわけです。 朝、義弟はうちにやってくるなり 「ねーちゃん、今日はハンパじゃない数の店を回ることになったみたいです。」とぼそっと言いました。妹は、新聞広告を早朝からくまなくチェックしたらしい。アカチャンホンポのDMもしっかり持っていました。 一体どこに行くっていうのでしょうか。たくさん回るって言ってもこんな田舎じゃたかが知れている。私はタカをくくっていました。 しかし、妹の口から出た最初の店を聞いて愕然としたのです。「え?あんなサエないろころに行くの?」それは、家の近くではあるものの、パッとしないショッピングセンターでした。しかし、妹は「そうよ。あそこの福袋の140センチ男の子用ははずせないわ。」チラシで内容を確認した結果、ナントカいうメーカーの子供服が良いのだそうです。 人気のある店と違って、特に有名子供服ブランドを扱う店ではないし、お客さんがまばらな店内で妹は悠々とお目当ての福袋を買いました。ビニールのしっかりしたスポーツバッグに入った福袋5000円。「これよ。このフードが重要なの。うちの方(新潟県柏崎市)では雪が多いから、フードがないとダメなのよ。」とか言いながらしっかり買っていました。 妹おそるべし。とりあえず洒落た店の福袋を何となくたくさん買ってしまうという話は良く聞きますが、こんな「灯台下暗し」的な店で、ジャケットのフードの形まで気にしながら子供服の福袋を吟味するって話は聞いたことがありませんでした。新潟に住んでいるのに、なんで妹はこんなところのことを知っているんだろう。私には全く理解できません。 「さっ、次に行かなきゃ。」妹はさっさと車に子供たちを乗せて次に向かった先もこれまたシブい店です。地元のスーパーのチェーン店。ここには「ベベ」とかのブランド子供服の店が2つ入っていました。しかし、ここの店の中の専門店は、福袋の中身を全く教えてくれません。元祖福袋という売り方で、外から全然覗けない。妹はぐるっと一巡すると「ダメだわ、次に行こう」と言って次の店に向かいました。 私はどういう展開になるのか見守るしかありませんでした。こんなマイナーな店から回っていたら、いくら田舎とはいえ大変なものです。私が欲しいのはとりあえずトーマスの120センチ男の子用福袋5000円。これがあればいいのですから話は簡単です。「ねえ、イトーヨーカドーで良いんじゃない?去年も結局あそこで最終的にトーマス95センチ見つけたじゃないの。」でも、妹は無言で車を走らせました。向かう先はアカチャンホンポです。 つくばのアカチャンホンポは新しいショッピングセンターの中にあって、そこは若い人に人気のブランドのお店がたくさん入っています。そこに近づくにつれて道は渋滞して、ラッシュアワーさながらの様相を呈していました。 妹は、義弟が運良く見つけた駐車場に車が止まるとすぐにアカチャンホンポ目指して突進し、福袋売り場に行きました。とにかくトーマスをまずゲットです。そして、ここでビッグニュースを目にしたわけです。そこには、こんな張り紙がありました。 「トーマスの福袋は、ダイレクトメールで、本来含まれないはずの商品が2点余計に掲載してお知らせしてしまいました。ご迷惑をおかけしたおわびに、この2点を含めて販売いたします。しかし、この商品は現在製作中ですので、2月ごろお宅に発送させていただく形となります。お送り先を記入してスタッフまでお渡しください。」そして、ぱっと見て中綿入りのジャンパーとズボンと思しきセットアップの写真が載っていたのでした。 「そうなの。これが載ってたのよ。」と妹は言いました。「ちょっと変な写真の載り方だったんだけど、気になったから来てみたんだ。」 トーマスの福袋は、それだけでも十分お得なセットです。裏がフリースになっているウインドブレーカー、トレーナー、長袖Tシャツ、フード付ベスト、長ズボン、半ズボン、下着のパンツ2枚。これにさっきのセットアップが付くなんて!これって超ラッキー!と思いました。私と妹はさっさと住所を記載してお店の人に渡しました。お店の人はかわいそうに「ご迷惑をおかけしました。」と謝っていましたが、申し訳ないような気がしたのはこっちです。これはたぶんお店は大損害です。DMの担当責任者は誰なんだろう。大変なことになっているんだろうか。そんなことをちらっと思いながら「いえ、こちらこそよろしくお願いいたします。」と言って頭を下げて帰ってきました。 妹は、この他にポケモンのパジャマの福袋3000円とチャンピオンか何かの140センチ福袋5000円を買いました。やっぱり、上の子にはお下がりの服がないし、動きも激しくて服を破くことがしょっちゅうなので安いときにはしっかり買わなきゃいけないのだそうです。それで生き残った服をうちの子がもらうわけなので、こっちも妹を応援しなければいけません。 しかし、すごい妹です。彼女は新潟に居ながらにして茨城のアカチャンホンポのDMをゲットしてチェックしていたわけです。彼女の嗅覚に従って本当に得しました。私だけだったらこうはならなかった。すごいヤツだ、と益々感心しました。 ここで、妹も満足したらしく、お昼を軽くとってGパン屋さんへ行きました。ここでは私の安いGパンを1枚購入し、500円のシャツも1枚買いました。しかし、Gパンのサイズは何を基準にして決めたらいいのか良くわかりません。うんと安くなっているGパンは股上が異常に浅くてはきにくいったらないです。これが同じ28インチかと思うようです。最近、27インチではきつくなって、徐々に以前のサイズになっているのですが、それにしても不可解なサイズです。これがオバサンってことなのかしら。いや、これは何か問題があるように思えました。一体、若い人の体型にどんな異変が起こっているのかしら?? 結局、今年の福袋巡礼は早めに終了しました。やれやれ。それにしても迫力ある妹でした。彼女は自分のものには目もくれずに(ついでにダンナのものにも目もくれずに)、一目散に子供のものをあさっていました。1本350円の子供用55センチ傘も2本買っていました。たくましさでは到底太刀打ちできる相手ではなさそうです。でも、これをお手本にがんばらなければいけないのだとお正月早々から気持を新たにしました。 1年の計は元旦にあり。今年も盛りだくさんな1年になりそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月02日 00時15分43秒
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