2017/03/15(水)14:40
^-^◆ 頑固一徹の瀕死の友 対 友情の使者 [8]
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^-^◆ 頑固一徹の瀕死の友 対 友情の使者 [8]
【 明るみに出た真実 <上> 】
「今晩はァ~~!!(^。^)」
焼き鳥錦太郎の濃紺の暖簾……後輩を連れて勢い良く入った。
「光男さん!
光男さんでしょう!
あなた光男さんよね!!
あなたは!!よくも私を騙してくれたわね~~……[`~´]」
いきなり女将に怒鳴りあげられて……びっくり仰天!!(+_+)
…… が ……しかし……。
…… 一瞬 ……。
「ああ……ついにその日が来たか……(;一_一)」
……と思った……。
女将の顔を見ると……口調は荒いが目は穏やかな様に見える。
女将のそばに立っている大将は、
ニッコニッコしながら、こちらに向かって丁寧に深々と……、
頭を下げられた。
……本当に深々と……。 m(__)m
……ご主人のその気持が分かるだけに……、
熱く胸に迫るものがある……(-_-)
「あ~~あ……仮にもお客に向かって、
商売人が言う言葉かねェ~~…………(ー_ー)」
……と、ちょっと、女将をけん制……。
「どうぞ、座って下さい!!」
大将が、わざと大きな声で席を勧めてくれて…………、
やっと……腰かけた。
一緒に連れて来た後輩は突然の出来事で呆気にとられている。
第三者からは、ちょっと誤解されても仕方ないような……、
修羅場のような……そんな場面だ…………。(;一_一)
「阿部さんよね……あなた!
阿部光男さんでしょ……ねっ!」
「(-_-)…………どうして……バレたん?」
「佐藤さんよ。佐藤さんが教えてくれたんよ……」
「そうか……やっぱり……あのバカ。
……ホントに…………。
……あれだけ口止めしておいたのに……」
正面に来た大将が、
「……ホントに有難うございました……」
と、囁くように小さい声で言いながら、満面の笑みでビールを
注いでくれた……(^。^)
「一体……どういう事なんですか?」
後輩が、グラスをカチンと合わせながら聞いてきた。
……キョトンとしている。 (゜_゜)
無理もない……。
初めて先輩に連れてこられた店で、いきなり、この騒ぎだ……。
……訳ありの、きわどい場面にも見え無い事はない。
「……この人がね。一年半も私を騙したんよーー(^.^)」
カウンター内の女将が先手をとって後輩に応えてきた……。
「ホントですか?先輩!……騙したって」
眼を剥く後輩……。
「……まぁな……。ははははっ……。
ところで、女将さん、いつ……佐藤さんに会ったんネ……」
「それがよ……。電話が掛ってきたんよ……。
お客さんに『サラリーマン金太郎』って名乗ってる人が
いるやろう……っていうのよ……。
居るわよねぇーー……ここに一人。
ふふふふっ……(^.^)」
女将が私を指さして、いたずらっぽく笑った。
「その時ね………。
佐藤さんがどうして知ってるのかな……?
……とは、思ったんだけど……。
居られるわよ、良いお客さんよ~……って言ったら……」
「バラしたんだな……アイツ…… <`ヘ´>」
「そう…………、そしたら佐藤さんが
『 その人、あなたが昔から知ってる人よ 』って言うのよね。
そんな事無いよ……知ってるわけないよ……。
もう一年以上、店に来て貰ってるのよ。
知ってたら分かるよって…………言ったら……」
「…………」
「中学の時の同級生でクラブとかも一緒にしてた、
阿部光男さんよ……だって……」
「ええっ!!まさか……先輩と女将さん同級生なんですか?」
後輩も、どうやら話に入れる落着きを取り戻してきた。
「あなたねぇ、私の方が老けてるって言いたいんでしょう?
……コラ!」
「あっマズイ!!どうも、スミマセン……」
「……でも、ホント……若いもんね、光男さん……」
……後輩もしまったという顔をしている。
(……が、ここで謝ったらまずいだろうが……もう(;一_一))
「でも、女将さん……、いくらなんでも同級生だったら、
顔見たら分かるんじゃないですか?」
と、後輩が突っ込む。
「俺は、分かったさ……。40年以上会ってなかったけど、
面影残ってるし、第一この店に居る事が分かって来たからな。
でも女将の方は、俺の事を思い出さなかったのさ……」
「……だってよ、中学時代の顔と丸っきり変わってて、
全くの別人なんだから……。
佐藤さんにも、電話で言ってやったよ!!
そんな事は無い…………その話は、人違いだって…………。
阿部さんは、店に来ていないって……。
『 サラリーマン金太郎さん 』は、別人だって……ネ。
……そしたら……」
「私が頼んだのって……言ったろう。佐藤さん……」
「えっ?先輩!……最初、偶然に来たんじゃなくて、
同級生が居ること……分かって来たんですか……?」
「うん、2年前の同窓会で頼まれたんだ……佐藤さんに……」
「……どうも、そういうことらしいのよ……。
……お節介よねェ……<`ヘ´>」
女将が笑いながら、口を挟む。(^-^)
「いま話している佐藤民子さんと女将は、実家が近所でな。
幼い頃からの親友なんだ……幼馴染って言うか……」
「へぇー、じゃー小学校・中学校と一緒だったんですね……」
「うん、高校は別々の学校だったがな……。
……で、その佐藤さんと俺が、中学・高校と一緒だった……」
「ああ……、そう言う事ですか。じゃー、中学時代は、
女将さんと、三人一緒だったんですね……」
<続く>
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