カテゴリ:友情の使者
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![]() ![]() ![]() ^-^◆ 頑固一徹の瀕死の友 対 友情の使者 [8] 【 明るみに出た真実 <上> 】 「今晩はァ~~!!(^。^)」 焼き鳥錦太郎の濃紺の暖簾……後輩を連れて勢い良く入った。 「光男さん! 光男さんでしょう! あなた光男さんよね!! あなたは!!よくも私を騙してくれたわね~~……[`~´]」 いきなり女将に怒鳴りあげられて……びっくり仰天!!(+_+) …… が ……しかし……。 …… 一瞬 ……。 ![]() 「ああ……ついにその日が来たか……(;一_一)」 ……と思った……。 女将の顔を見ると……口調は荒いが目は穏やかな様に見える。 女将のそばに立っている大将は、 ニッコニッコしながら、こちらに向かって丁寧に深々と……、 頭を下げられた。 ……本当に深々と……。 m(__)m ……ご主人のその気持が分かるだけに……、 熱く胸に迫るものがある……(-_-) 「あ~~あ……仮にもお客に向かって、 商売人が言う言葉かねェ~~…………(ー_ー)」 ……と、ちょっと、女将をけん制……。 ![]() 「どうぞ、座って下さい!!」 大将が、わざと大きな声で席を勧めてくれて…………、 やっと……腰かけた。 一緒に連れて来た後輩は突然の出来事で呆気にとられている。 第三者からは、ちょっと誤解されても仕方ないような……、 修羅場のような……そんな場面だ…………。(;一_一) 「阿部さんよね……あなた! 阿部光男さんでしょ……ねっ!」 「(-_-)…………どうして……バレたん?」 「佐藤さんよ。佐藤さんが教えてくれたんよ……」 「そうか……やっぱり……あのバカ。 ……ホントに…………。 ……あれだけ口止めしておいたのに……」 ![]() 正面に来た大将が、 「……ホントに有難うございました……」 と、囁くように小さい声で言いながら、満面の笑みでビールを 注いでくれた……(^。^) 「一体……どういう事なんですか?」 後輩が、グラスをカチンと合わせながら聞いてきた。 ……キョトンとしている。 (゜_゜) 無理もない……。 初めて先輩に連れてこられた店で、いきなり、この騒ぎだ……。 ……訳ありの、きわどい場面にも見え無い事はない。 ![]() 「……この人がね。一年半も私を騙したんよーー(^.^)」 カウンター内の女将が先手をとって後輩に応えてきた……。 「ホントですか?先輩!……騙したって」 眼を剥く後輩……。 「……まぁな……。ははははっ……。 ところで、女将さん、いつ……佐藤さんに会ったんネ……」 「それがよ……。電話が掛ってきたんよ……。 お客さんに『サラリーマン金太郎』って名乗ってる人が いるやろう……っていうのよ……。 居るわよねぇーー……ここに一人。 ふふふふっ……(^.^)」 女将が私を指さして、いたずらっぽく笑った。 ![]() 「その時ね………。 佐藤さんがどうして知ってるのかな……? ……とは、思ったんだけど……。 居られるわよ、良いお客さんよ~……って言ったら……」 「バラしたんだな……アイツ…… <`ヘ´>」 「そう…………、そしたら佐藤さんが 『 その人、あなたが昔から知ってる人よ 』って言うのよね。 そんな事無いよ……知ってるわけないよ……。 もう一年以上、店に来て貰ってるのよ。 知ってたら分かるよって…………言ったら……」 「…………」 ![]() 「中学の時の同級生でクラブとかも一緒にしてた、 阿部光男さんよ……だって……」 「ええっ!!まさか……先輩と女将さん同級生なんですか?」 後輩も、どうやら話に入れる落着きを取り戻してきた。 「あなたねぇ、私の方が老けてるって言いたいんでしょう? ……コラ!」 「あっマズイ!!どうも、スミマセン……」 「……でも、ホント……若いもんね、光男さん……」 ……後輩もしまったという顔をしている。 (……が、ここで謝ったらまずいだろうが……もう(;一_一)) ![]() 「でも、女将さん……、いくらなんでも同級生だったら、 顔見たら分かるんじゃないですか?」 と、後輩が突っ込む。 「俺は、分かったさ……。40年以上会ってなかったけど、 面影残ってるし、第一この店に居る事が分かって来たからな。 でも女将の方は、俺の事を思い出さなかったのさ……」 「……だってよ、中学時代の顔と丸っきり変わってて、 全くの別人なんだから……。 佐藤さんにも、電話で言ってやったよ!! そんな事は無い…………その話は、人違いだって…………。 阿部さんは、店に来ていないって……。 『 サラリーマン金太郎さん 』は、別人だって……ネ。 ……そしたら……」 ![]() 「私が頼んだのって……言ったろう。佐藤さん……」 「えっ?先輩!……最初、偶然に来たんじゃなくて、 同級生が居ること……分かって来たんですか……?」 「うん、2年前の同窓会で頼まれたんだ……佐藤さんに……」 「……どうも、そういうことらしいのよ……。 ……お節介よねェ……<`ヘ´>」 ![]() 女将が笑いながら、口を挟む。(^-^) 「いま話している佐藤民子さんと女将は、実家が近所でな。 幼い頃からの親友なんだ……幼馴染って言うか……」 「へぇー、じゃー小学校・中学校と一緒だったんですね……」 「うん、高校は別々の学校だったがな……。 ……で、その佐藤さんと俺が、中学・高校と一緒だった……」 「ああ……、そう言う事ですか。じゃー、中学時代は、 女将さんと、三人一緒だったんですね……」 <続く> 猫をポチッとクリック頂けると嬉しいです。 ![]() ![]() ![]() ============================================= お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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