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June 4, 2005
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テーマ:乗馬・馬術(33)
カテゴリ:藍野家の日常
私すみれ(馬)と同じ馬術チームに所属する馬のオーナーさんの紹介で、ニュージーランドから
来日した馬の歯医者さんの診察を受けることになった。

日本には馬の歯科医の免許制度はない。一般には、馬の診察をする獣医師が歯の手入れも行っている。
今日の先生は、歯医者さん、とはお呼びしたが、日本の獣医師免許は持っておられない。
立場上は「民間療法」ということになる。

馬の臼歯(奥歯)は、名前の通り臼のように草をすりつぶして食べるための歯だ。
食事を摂り続けていくうちに、だんだんとすり減っていく。
だが、ときに、このすり減り方に問題があって、歯にとがった角ができてしまって
口の内側を傷つけるなどの問題が起きることがある。
口が痛くては、食事もきちんと摂れなくなるし、人を乗せるのにも支障が出る。
乗馬の経験がある方や競馬に詳しい方ならご存じかと思うが、馬の手綱というのは
ただ鼻先に革紐をくくりつけて両手で持っているものではない。
馬の口の中に金属でできた馬具をくわえさせて、その両端に手綱がついているのだ。
口の中に違和感があっては、手綱を持つ人の手から伝わる微妙なコンタクトが
馬にはわからなくなる。
そこで、問題のあるすり減り方をした歯を削り直してもらう処置が必要になるのだ。

とはいえ、馬にとっては、歯の手入れはやはり恐怖感を感じることだ。
口を開けさせられ、歯をヤスリで削ってもらう。歯の問題が大きいときには
グラインダーで削られることもある。
その最中には、馬は、自分が何をされているか、わからない。
人間が「心配しなくていい」と声をかけてくれるのはある程度察せられるが、
そうは言われても、やはり、口の中に何やら金属を入れて歯を削られるのだから、
どうしても平常心ではいられない。
獣医師に鎮静剤を投与してもらわないと、歯の手入れができないケースもある。

かく言う私すみれも、歯の手入れが始まるときには、これから何をされるか怖くて
しばらく「嫌だ」と騒いでしまった。
いつもお世話をしてくれるMさんから、落ち着きなさいと軽く頭をぽんと叩かれ、
観念して、後は人間に任せた。(鎮静剤は打たれなかった)
歯の状態もそれほど悪くはなく、ヤスリでの手入れで事足りた。

人間が人間の歯医者にかかるときでも、やはり嬉しい気分ではないだろう。
ましてや馬は「これから歯の手入れをするから…」と言葉で説明されても、
残念ながらそれを理解することができない。
だが、それでも、自分から口の痛みを訴えることができない馬の身を思って検診を受けさせ、
たとえ文章すべての意味が通じなくても伝えられる限りの感情を馬に伝えようと
心を込めて語りかけてくれる人たちに囲まれて、私は生活している。
言葉が通じない馬にも心があることは、わかってもらえているようだ。





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Last updated  June 8, 2005 03:59:03 AM
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