出光タンカー社長・松尾一郎氏、新エネ輸送の準備進める2022/08
Men for Others, with Others.松尾一郎環境対応VLCC・デザインコンセプト検討の為のコンソーシアムを結成出光タンカー株式会社、飯野海運株式会社、日本郵船株式会社、日本シップヤード株式会社の 4 社は、マラッカマックス型(*1)大型原油運搬船 (VLCC: Very Large Crude Oil Tanker)の温室効果ガス排出削減を目標とし、デザインコンセプト(主要目・主要機器・環境対応機器)の共同研究開発を行うコンソーシアム(*2)を結成しました。1. コンソーシアム結成の経緯 現在、脱炭素が世界的な課題となっている一方、エネルギー安定供給の観点から石油は引き続き不可欠な存在です。原油輸入量の90パーセント以上を中東に頼る日本では、その経済活動において原油輸送に従事するVLCCが重要な役割を担っています。海運関係各社では、その輸送に際して発生する温室効果ガスを最小限に抑えるため、従来燃料である重油から次世代燃料への切り替えや、二酸化炭素(CO2)回収装置などの環境対応機器搭載の検討を行っています。 これらの課題に対し、出光タンカー株式会社が発起人となり、4社は日本のエネルギー輸送の担い手として、会社の枠を超えて最適解を検討すべく、コンソーシアムを結成しました。2. コンソーシアムでの取り組み 4社は従来比で40%以上の温室効果ガス排出削減を目標に、それぞれの分野において培ったノウハウを結集し、最終的にVLCCの建造・運航を視野に入れた次世代燃料・環境対応機器の効果の検証/選定、デザインコンセプトの作成を進めてまいります。マルクスが日本に生まれていたら (講談社+α文庫) [ 出光 佐三 ]