【原子爆弾投下】ground zero 白い光
午前8時15分17秒、核爆弾リトルボーイが自動投下された。。リトルボーイは爆弾倉を離れるや横向きにスピンし、ふらふらと落下した。間もなく尾部の安定翼が空気を掴み、放物線を描いて約43秒間落下した後、高度約600メートルの上空で核分裂爆発を起こした。爆風は、エネルギー比では台風の暴風エネルギーの1,000倍。爆心地付近の地表は3,000~4,000℃に達した。強力な熱線により屋外にいた人は全身の皮膚が炭化し、内臓組織に至るまで高熱で水分が蒸発した。苦悶の姿態の形状を示す「水気の無い黒焦げの遺骸」が道路などに大量に残された。爆心地を通過していた路面電車は炎上したまま、黒焦げの遺骸を乗せて慣性力で暫く走り続けた。吊革を手で持った形のままの人や、運転台でマスター・コントローラーを握ったまま死んだ女性運転士もいた。原子爆弾は大量の放射線を放出し、また放射能を有する塵などを多量に排出したため、被害は爆発の熱や爆風だけに留まらず、原爆症と呼ばれる放射線障害や白血病や癌などの重大な病気を被爆者に引き起こし、その影響は現在も続いている。過去の悲劇ではない。現在も続き、決して忘れてはイケナイ。人は愚かである。動物を殺して食い生きる。木の皮を剥がして生きる。救うべき価値のある人などいない。