ハーブコア ♣ 高木肥料店

2015/08/16(日)19:00

田植えして一ヶ月くらいに良く受ける質問は。

おコメつくり(85)

田植えして一ヶ月くらいに良く受ける質問と答え。G 田植えが完了して ひと月ほどたったころ・・・じつはイネの生育相 談をもちかけられることが多いのは、この時期なんです。 そんな生育に関する質問ですが、たとえば・・・  ● 葉に条〔すじ〕状の食害ができる  ● 株ごとなくなる  ● あぜぎわの葉に斑点状の枯れた点ができる  ● 分けつ〔イネの株がますこと〕がうまくいかない  ● 下葉が黄色くなっているが、これは病気ではないのか といったところが代表的な質問の内容となります。 あなたのイネの生育で、あてはまる点はありませんか? さて、その質問の答えですが、  ■ 葉に条状の食害ができるのはイネミズゾウムシの被害  ■ 株ごとなくなるのは、ジャンボタニシによる食害 と考えて良いかと思いますので、薬剤散布などの対策をほどこせば よいということになります。 そして のこりの質問である    ● あぜぎわの葉に斑点状の枯れた点ができる  ● 分けつ〔イネの株がますこと〕がうまくいかない  ● 下葉が黄色くなっているが、これは病気ではないのか ですが、これらは、まずまちがいなく土中の酸素不足が原因の生育 不良です〔とくに田植直前になって 生の有機物をいれた田んぼや、 前作の葉もの野菜や牧草を鋤きこんだ田でおこりやすい〕。 田にはいって、歩いてみるとわかりますよ。 そんな田に入って歩くとでてくるものは、泡・泡・泡 ・・・・そう、 土中の有機物が微生物によって分解される過程ででてくる メタンや 硫化水素など の気体が、湧き出ているのです。 つまり水面下の土の中では  → 田の土の中の生の有機物が分解し、ガスが発生している  → 土中のチッソが有機物の分解に使われている という状況に陥っている。 この状態では、イネの根が酸素を吸えませんし、生育に必要なチッソ 分も土中で不足する。結果として、根の生育がうまくいかないために、 その影響がイネ全体の生育に及んでいると考えられるわけです。 したがってこんな場合の対策は、  → 田の表面を空気に触れさす  → 土中のガスを逃がす ことが有効となります。その方法ですが、  ■ 田の水を抜いて、田の表面を出す  ■ 除草を兼ねてタズリさまを使用する といった対策が効果的となります。イネの生育がどうも思わしくないと、 思われている方は、ぜひ、お試し下さい。 そうそう、そして タズリさま。土中に空気も入れ、そのうえ除草もで きる現代版のタズリさまは たとえば こちら です。  ガスを抜くことが功を奏して、イネの生育が回復したとき。そのと   きに思う・・・「農家は田にはいってたんぼ、いや、なんぼ/笑」。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」

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