2014/03/14(金)10:42
中通りの織部灯籠
【中通りの織部灯籠】 中通りのとあるところに建てられている延命地蔵堂の参道の両側に建てられている織部灯籠です。しかも、裏面には「昭和五十七年八月二十三日」と彫られています。皆さんは大変に驚かれるだろうとおもいますが、こ子からそれほど離れていないところに残っている不思議なコトをある方からお伺いして、この織部灯籠がここに建てられている理由が判りました。 これを奉納された方々は、織部灯籠の意味をご存じなのであろうとおもいます。そして、意味が判っていて昭和五十七年にこれを奉納したのであろうと思います。昭和五十七年は1981年ですが、小生はこの2年前から会津に住みはじめました。そして、こうしたモノを見付けることによって、他のキリシタンの痕跡についても理解できるようになりました。 そして、この「八月二十三日」と言うのは、もしかすると旧暦かもしれません。この延命地蔵堂の左手に、大きな「二十三夜」碑が建てられていました。中通りでは、白河から宮城県の白石までが蒲生氏郷の領地でした。ですから、東北道のその区間沿いにもキリシタンの痕跡が残っています。 中通りは会津よりももっと遅くまでキリシタンが、キリシタンの信仰と習慣を保持し続けていたように思えます。ですから浜通りを車で走れるようになったら、浜通りも確かめてみたいと思っています。多くの墓地が津波で被害を受けていますが、高いところにあった墓地は被災していないところがあるかもしれません。