グラミー賞
仕事で移動中にラジオを聴いていたら、グラミー賞の中継をやっていた。グラミーとかアカデミーとか芥川とか、普段はあまり賞ものには関心ないんだけど、ラジオを聴いていたらアジゴロウのお気に入りアーティストがいっぱいノミネートされていたので、聴いているうちにだんだんノリノリになってきちゃいました。ライブパフォーマンスもレッチリやポリス、それからクリスティーナ・アギレラがジェームズ・ブラウンのナンバーを演ったりしてて、どれもかなりカッコ良かったです。そして、驚いたのがディクシー・チックスがアルバム・オブ・ジ・イヤーを含む5部門を獲ったこと。彼女たちの存在は半年ほど前、ピーター・バラカンのラジオ番組で知りました。初めて聴いたとき、アジゴロウの琴線にふれまくり、即アルバムを買いました。声といいい哀愁のメロディといい強い歌詞といい、一気にファンになりました。その彼女たちがアメリカでは、これほど評価されているのはちょっと驚き。だって、日本じゃぜんぜん知名度ないみたいだし。それから、彼女たちには注目を浴びた逸話があります。4年前、イラク戦争に反対の立場だった彼女たちは、ライブのMCで当時のブッシュ批判をしました。彼女たちはブッシュ大統領と同じテキサスの出身なので、「私たちは、ブッシュと同じ州の出身だということが恥ずかしい」というようなことを言ったそうです。すると、いくつかのテレビ局やラジオ局が一斉に彼女たちの曲をボイコットして、しばらくの間それらの局からは彼女たちの曲が流れることはなかったそうです。しかし、その後アメリカの世論が反ブッシュのほうに傾いてきて、徐々に彼女たちは再評価されるようになったといいます。でも、これってちょっと怖いですね。4年前大ブーイングしてた人々が、少なからず、現在手のひらを返したように簡単に考えを変えてるのですから。もちろん、人の考えなんて常に変化しうるものだけど。それにしても、簡単に人を糾弾したり絶賛したり、コロコロ意見を変えるアメリカ人ってなんなんでしょう。いや、アメリカ人に限らないかもしれない。日本だって世論なんてものはあっちいったりこっちいったりしてますものね。これっていじめに本質的に似てないですか?昨日いじめられっ子、今日いじめっ子みたいな。違うかな?ちょっと話がそれてしまいましたが、DIXIE CHICKS良いです!気になった方は、これを機会に是非聴いてみてください。なお、アルバム・オブ・ジ・イヤーを獲ったのは「Taking The Long Way」というアルバムです。追記:このアルバムにはジョン・メイヤー、レッチリのドラムのチャド・スミス、ボニー・レイットなども参加しています。