長州軍閥の遺伝因子
『ただ、その無計画さ、暴走ぶり、目的のためには盲蛇になってしまうおそるべき精神構造、これは長州軍閥の遺伝因子である、とそのときつくづく思った。幕末における長州藩の暴走、狂躁ぶりというのは、寒気がさすほどのものだ。その暴走が、奇蹟的に成功した。幕末における国内事情、国際事情が、この暴走をして、万に一つの奇蹟的成功をおさめしめたのである。(むろん、長州藩の暴走がなければああいう形での維新政府は樹立しなかったことはたしかである。だから私はその功罪を論じているのではなく、巨視的に長州藩の暴走をここでとりあげているだけのことだ。)その長州藩が、明治陸軍を作った。濃厚にその「やれば何とかなる」の体質を陸軍軍部に遺伝させた。司馬遼太郎が考えたこと2、P387よりこんばんは、厚蔵です。現在19時、今日は施設早番勤務、明日は13時から勤務。これから友人との約束があるのだが、なんとも風邪気味なので、どうしようか考えている。まず、顔だけは出すつもりだ。写真は長崎・軍艦島、コンクリートの耐用年数が過ぎ、崩壊が始まっている。巨大組織における、最大の弊害について、司馬遼太郎が分析している。例としては、中国でも、毛沢東が起こした「文化大革命」は、惨憺たる災禍を中国に引き起こした。その犠牲者は、政治的被害者も多いが、政策の失敗での飢餓の犠牲者が数百万の単位でいたという。しかし、周恩来総理がいたため、なんとか大崩壊を免れ、逆に、大発展の原因を作った。そのため、今では毛沢東の業績も、周恩来の業績と合わせて、大きく評価されている。自分も職場やボランティア団体など、様々な団体に所属しているが、組織といわれるものの、その功罪について考える。自分の信仰は、鎌倉時代から続く、日蓮大聖人の仏法だが、キリスト教、イスラム教にも興味がある。それらの宗教史はまさに巨大組織の功罪そのものだ。キリスト教でも、今ではプロテスタントよりもカトリックの方が先進的部分を持っていたりする。宗教、心理学、社会学、それぞれ、それなりに勉強しているが、その分、バランス感覚がついてきた。しかし、毒にも薬にもならないとはよく言ったもので、力のある宗教は、間違って運用すれば猛毒になる。逆に、いい方向へ使えば、最高の薬にもなる。日蓮仏法の根幹を成す法華経は、日蓮宗の信徒だった宮沢賢治の世界観を作ったことはよく知られている。逆に満州国で策謀した石原莞爾も日蓮宗だった。これは毒にもなってしまう好例だろう。歴史の細道(旧刊、新刊ガイド)は、以下のHP、ブログでも公開中です。独自ドメインHP、( http://kozo1.akashiba2000.com/ )楽天ブログ、( http://plaza.rakuten.co.jp/akashiba/ )ココログ、( http://akashiba.way-nifty.com/ )ネットショップ・赤石厚蔵商店・RM支店、手に馴染むアイテムを販売中HP・携帯兼用( http://realmarket.jp/akashiba/ )