カテゴリ:歴史の話題、ミステリー
明治時代に、「後進国」のレッテルで国際的評価の損をした日本人研究者は多い。
いまなら確実にノーベル賞もんなのが、 北里柴三郎。破傷風菌の発見。 志賀潔。赤痢菌の発見。 鈴木梅太郎。ビタミンB1の発見。 (鈴木梅太郎については、農学者と医学者の確執があって、国内でも評価が低かったとか。昔から医学部って農学部を「下」に見るもんだ…) これらの人々に比べたら、野口英世は、千円札にもなってなじみが深い。 野口は「黄熱病菌の発見」によって、1918年度ノーベル賞候補になっている。 が、野口が発見した「黄熱病菌」は、じつは「黄熱病の病原体」ではなく、 当然、それから作った「野口ワクチン」も、黄熱病の治療に効果がないことが判明。 (ノーベル賞をもらってたら、後世に残る恥だったかも) 野口自身が、「なぜ効かんのだ?」と悔しがりながら、黄熱病に倒れてアフリカでなくなってしまう。 北里のように、東大の推薦という恵まれた研究条件で留学したのにくらべたら、 野口は貧乏人育ちで、「スポンサー」頼りの留学。 ロックフェラー財団の顔をたてるために、功をあせって、手柄を急いだようですが、 視聴率のためにいいかげんな実験データを捏造するTV局の元祖がここにあった。 しかし、実際の功績より、「貧乏人の出世物語」や「悲運のヒーロー」が受ける日本人気質が、野口を「千円札の顔」にしたんでしょう。 湯川秀樹が「お札」に登場することはあるんでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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