カテゴリ:これでいいの? 教育の行方
そろそろ、卒業式の花をもった生徒さんを見かける時期です。卒業生のみなさん、おめでとうございます。
世界でもずばぬけて高いのが日本の教育費。 (私の時代の国立大学が3万6千円/年。府立大学は1万2千円) 現在、53万5800円(標準額) (私立文系で70万ほど。昔の私立が20何万だったから「差額」は変わってないが) 経済的にそんな支出が困難だ、という学生のために「減免制度」がある。 高校授業料もかなり高い。公立(大阪の場合)で14万4千円/年。(昔の府立大学1年分が「1か月分」の計算) これも、「減免制度」があるが、 生活保護世帯については減免の対象になっていない。 【父母又は生徒が次のいずれかに該当する者。だたし、生活保護世帯については、授業料等の高等学校等就学費が生活保護費の中で給付されるため、下記(1)~(7)に該当しても授業料減免の対象とはなりません。】 生活保護法第4条で、利用し得る資産、能力その他あらゆるものを活用することを要件として、という前提になっているが、教育委員会が「保護費で出るから、減免制度を使わない」というのは、生活保護法の主旨に反する。 なお、小中学校の費用については「教育費」として保護費が支給されるが、 高校の場合は、「それによって技能を修得して生計に役立つ」ための「生業費」の扱い。「教育を受ける」のが目的ではなく、「就職のためのスキル」 福岡の「学資保険裁判」以前は、高校進学も「ぜいたく」扱いで、そのための貯蓄をしたら保護費をカットされるのが常識だった。 この裁判の後、生活保護費で高校の費用が支給される(私立に行く場合も、公立高校の費用分だけ)ようになったが、 それまで「減免の対象」だったものを外して、市の福祉事務所に保護費で出してやれ、という発想が、二重に貧しいぞ。大阪府教委。 (「府立高校 授業料免除」で検索したら、大阪府ばかりで京都府がひっかからず。なんで?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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