少し前のことだ。仕事で一番町から片平あたりをひとりで徒歩で移動中に、観光客らしき二人連れから「映画のゴールデンスランバーのロケがあったのはここでしょうか？」と声を掛けられた。

場所はＮＴＴ宮城支社のすぐわきの通りで、映画冒頭　青柳（堺雅人）と森田（吉岡秀隆）が連れ立って歩き、駐車してあった森田の自家用車に乗り込んでそして…のあの場所である。






この場所のことを「ゴルスラのロケ地です」と正面切って紹介できない理由があるとすれば、それは映画では「クルマを止めていた場所」をロケ地から遠く離れた定禅寺通に面する小路という設定にしているからだろう。

ほかにも、「ここがロケ地です」とこのブログでなかなか取り上げにくい理由のある場所は多い。デパートの店内や病院のような撮影禁止の場所、あるいは個人宅であるとかカメラを向けるのが失礼にあたるような場所だが。


ふと見れば、この二人連れ、ぎっしりと書込みがされた地図を手にしていて（おそらくは母と娘だろう）聞けば、ほかにもバス亭（大町西公園前）であるとかカズのマンションあたりも見て回りたいと言っていた。

自分も実際にこういう方々にお会いするとは夢にも思ってもいなかったのだが、自分がブログでゴルスラのロケ地探訪（笑）の記事を書いていることを告げると向こうも目を丸くして息を飲むようにして一拍置いて「エー！！」てな感じの声を出して驚いていた。そりゃそうだろう。なんとなく四つ角で立っている男におそるおそる声を掛けてみたら予想を超えたようなビンゴ状態だったわけだから。

別れ際に写真を頼まれたのだがお断りしてしまった。申し訳ないことをしてしまったと思っている。