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ATR脳情報通信総合研究所、広島大学、東京大学、昭和大学、京都大学、山口大学、理化学研究所のグループは人工知能技術を駆使することで、機能的磁気共鳴画像(fMRI)データに基づいて撮像施設によらず有効な大うつ病の脳回路マーカーを世界に先駆けて開発したというプレスリリースを発表しました。
下図は大うつ病の脳回路マーカの概要図をプレスリリースより引用 この技術は、医療機器の承認審査機関である独立行政法人医薬品医療機器総合機構と3年にわたり相談し、2022年度中の医療機器プログラムとしての承認取得を目指しているそうです。 やっと検査者というバイアスの入らないうつ病の診断方法ができたかと思いましたが、まだまだ診断の補助がせいぜいかな。 結果をプレスリリースから引用すると以下の通りになっています。 健常人とうつ病が2分されるうつ病度がないのですね。ですからうつ病度だけでは診断はできない。つまり、医者が面談のうえ、うつ病の治療を開始しようとしたときにうつ病度が0.2未満であればその診断は間違っている可能性があるとはいえます。0.7以上の場合にはほぼうつ病でしょう。しかし、0.2以上0.7未満の場合には健常人とうつ病の人が入り交じっているので、この方法だけでは診断は不可能です。 では何のために医療機器として申請しているのでしょうか。治療の効果を測定することによってうつ病度が低下するという治療効果の評価に使うことができる可能性はあります。この可能性に関してはプレスリリースの中では触れられていません。またうつ病度の改善がうつ病の治療による改善効果と相関しなければ意味はありません。これは今後のデータの収集にかかっているのかもしれません。 うつ病診断に重要な脳の部分をいくつか設定して、機械学習によりうつ病度を決めていることから、実際に測定するときのバリデーションに関しても難しい用に考えます。このあたりが治験相談に3年という月日を費やしている理由かもしれません。 平日は朝2時間ぐらいかけてプレスリリースや新着文献を読んでいます。その中で面白かったあるいは興味の湧いた、これは違うでしょうというものを取り上げてこのブログを書いています。 紙でスクラップすると場所がかさばるので、Evernoteというソフトに取り込んでマーカーをつけたり、赤字にしたりして読んだつもりになっています。一つだけキーワードをつけて後からまとめや売文を作るときに役立てています。 キーワードを宇宙とつけている記事群があります。これは宇宙とか考古学とかフィールドワークの生物学関連の記事や文献につけています。 今日、宇宙とキーワードをつけたプレスリリースは以下の通りです。 新たな核酸医薬の候補、DNA/DNA 2本鎖核酸による効率的な遺伝子抑制を達成 ―難病治療薬の開発に向けた一歩 らせん磁気構造中にソリトンを形成するパターンを無限個用意することに成功~無限容量磁気メモリの作製原理を発見~ 太陽系形成より古い有機分子を炭素質隕石から検出 ~ただ古いだけじゃない!太陽系に存在する有機物生成に不可欠な分子~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年12月08日 13時26分02秒
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