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テーマ:気になったニュース(30379)
カテゴリ:プレスリリース
認知症の治療薬としては現在のところはこれ以上悪くならないことを目指して治療が行われています。 アルツハイマー型認知症では今、FDAが認可するかどうかに注目されている化合物があります。 バイオジェンとエーザイ共同開発の薬「アデュカヌマブ」です。プレジデントの記事では、FDAは優先審査を行っていたが、昨年(2020年)11月外部諮問委員会で否定的な意見が出ました。 2021年1月29日にFDAは追加データの提出を要求し、承認結果のでる時期を3ヶ月延長しました。(優先審査の対象ですので、承認の認否に関しては日付を明確にする必要があります。日本の場合では薬事審議会が外部諮問委員会に当たります。外部諮問委員会は薬事審議会ほど決定権はなく、外部諮問委員会がOKを出してもFDAが認可しない場合が有りますし、その逆もあります。日本では厚生労働省が承認にたるデータがでたと判断して薬事審議委員会に提出したアビガンが追加データが必要ということで、継続審議になったのは記憶に新しいところです。) エーザイは2020年12月10日のプレスリリースで日本でも承認したことを発表しました。 そのプレスリリースによればアデュカヌマブは ADの治療薬候補として開発されたモノクローナル抗体です。臨床試験データに基づき、ADによるMCIおよび軽度ADにおいて、アデュカヌマブは、疾患の原因となる病態生理に作用し、認知機能の低下(悪化)を抑制し、金銭管理、家事(掃除、買い物、洗濯など)や単独での外出などの日常生活動作におけるベネフィットが得られると期待されます。 認知能力を抑制するとのことですが、これを健常人に投薬した場合はどうなるのでしょうか。例えばPhaseIのデータを見れば分かるかもしれませんが、ちょっと見つかりません。 有害事象としては集中力が増したとか物覚えが良くなったなどは取り上げられないので、検討されているかどうかも分かりません。 神経刺激薬(ナルコレプシーのリタリン、ADHDのコンサータなど)は、健常人では集中力が増したり、記憶が良くなる可能性があるので、スイスでは学生が使用して問題になっていました。日本では流通できつい縛りがあるので、学生の手には渡らないでしょうが、抑うつ効果を2日後には回復することが明らかになっています。しかし、依存性の問題から抗うつ剤としては使用することはできません。 カフェインで目が覚めるとか、集中力が増す作用がありますが、神経刺激物質はその作用が強いことが知られています。 アデュカヌマブは抗体医薬ですので、高価なものになることが予想されます。しかし、認知能力が健常人では上昇するということが分かった場合には(試験が必要ですが、こんな試験は公には行われないでしょう)、リタリンやコンサータが勉強や仕事のドーピングとして乱用されている場合、誰かが試したて、効果があるなら闇で広がるのかな。依存性はなさそうですし、認知症の予防効果を見るための治験が実施されたら明らかになるかもしれません。しらんけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年02月04日 16時10分28秒
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