気の向くままに♪あきみさ日記

2007/08/03(金)06:16

「真田騒動」途中経過

真田fanの日々(40)

「真田騒動 -恩田木工-」を読書中です。 最初の2話、「信濃大名記」と「碁盤の首」を読み終えました。 「信濃大名記」の舞台は、夏の陣の後から信之の松代国替までにあたり、真田太平記の先駆的短編作品のようです。 信之様が「信幸」のままだとか、お通が老女でなく30前後に若返っているとか、美青年イメージの右近が禿げかけて脂ぎった中年男だとか、まあいろいろ違いはあります。 ただ、この短編のメインは信幸とお通の慕情の交感のようで、そこが私的にはおもしろくなかったりして。 真田太平記本編では叶わなかった、九度山墓参&お通再会を描いてます。 実際には信幸様は九度山に行けたんでしょうか? 秀忠後の幕府の厳しい統制のなかでは、願い出ることさえ憚られた本編の方が事実だったのかも。 うれしかったのは、夏の陣の後の信幸・幸村兄弟の対面が、本編よりじっくりと描き込まれていたこと。 本編ではもっとさらりと、乾いた抑制のある筆運びでしたから。だから余計に余韻が残ったともいえますが。 「碁盤の首」は、本編でも最終巻のエピソードに出てきてました。 本編では徳川方の隠密と結びつけて、もっと背景を複雑化して描いてましたが、この短編では単純にこの事件だけ扱ってました。 こうやって先に書かれていた小品群が練り直され、真田太平記という巨編のなかに矛盾なく嵌め込まれているなんて、やはり凄いです。 ところで、昨日、出張で大阪城の近くまで行きました。 もっとも、天守閣はビル陰に隠れて見えませんでしたが。 これまで大阪城についてはほとんど意識もせず、近くまで行ってもただそこにあるものとしか思っていなかったのですが、俄か真田ファンとなった今では、「あの本丸に秀頼とともに大助がたてこもったのか」「幸村の戦った城南のあたりはどこなんだろう」なんて思いを馳せながら、大阪城の方向を眺めておりました…

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