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気の向くままに♪あきみさ日記

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2007.09.21
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カテゴリ:ひとりごと
一昨日の夜やっていた「SASUKE 2007秋」。
やたらと煽り立てるアナウンサーの絶叫に辟易しながらも、いつも観てしまいます。
肉体の極限に挑む男性諸氏の、真剣で必死な姿に心をうたれるんでしょうか。

ずって観ていると、贔屓の選手も出てくるわけで。
最初に出場されたときから、漁師の長野さんを応援しています。
いえ、お顔がとても男前で…。目もクリッと大きくて。(←私にとってコレ重要)
日々の労働に培われた逞しい肉体が、ものすごい力強さと存在感で、身長の低さを全然感じさせないし。
ただ見目がよいというのでなくて、懐の深さを感じさせるお顔なんですよね。
この方の人格というか、生き様というか、それが刻まれて滲み出ているような、ホントいい顔をされている。だから男前と言うのですが。

<余談>
 私は「イケメン」という言葉がキライです。
 顔の造作の良し悪しだけをとりあげた、いかにも軽薄な言葉。
 揶揄や皮肉で使われるなら分かりますが、それが価値であるかのように言い囃されるのには辟易します。
 日本語には「男前」という、ステキな言葉があるのに。
 ツラの造作だけでなく、その人の言動の男っぷりのよさ、人格、生き様、そういったものが形作っている面構え。オトコマエという言葉には、そんな奥深さを感じます。


話を戻して…。
そんなわけで(どんなわけだ?)、長野さんが好きな私、完全制覇が現れた!とさんざん煽っていた昨年も、きっと長野さんだ♪と信じて観ていて、やっぱりそうでした。
うれしかったな。
今回は残念ながら1stステージ脱落という悔しい結果でしたが、長野さんならいずれきっとファイナルステージまで進んでくれると信じてます。
それにしてもSASUKE、リニューアルしすぎじゃないのか?
「こんなに難しくするんなら、賞金増やせばいいのに」
とはパートナーの言葉。参加している面々が賞金目当てじゃないのは分かりきってますが、確かにこれほどの苦難に対して賞金の額はあまりにセコイ…。
あまり難しくしすぎると新しい若い人たちの挑戦がなくなり、番組として新鮮味を失ってしまわないかと心配です。
2nd、3rdステージはともかく、1stステージはもう少し壁を低くしてもいいのに…。

で、この記事を書こうとしたのは、ここからが本題。
応援というのではありませんが、いつも見守っている選手がひとりいます。
鉄工所アルバイトの山田さん。
最初の頃は3rdステージの常連だったのに、いつの頃からか、1stステージも突破できなくなってしまいました。
「この人はあかんやろ。精神的に弱いもん」
とはパートナーの言葉。
今回も、残念ながら1stステージ脱落。何度も失敗しているそそりたつ壁に、またもはばまれて。(その前のタイムロスも大きかったですが)
苦手なことは分かっているのだから、きっとものすごく練習してきたはず。なのに本番で成功できない。これを「精神的に弱い」の一言で片付けていいのか…?

うなだれる彼にアナウンサーがマイクを向け、「何が足りなかったと思いますか?」と聞くと、自嘲するように薄く笑みながら、「きっと努力が足りなかったんでしょうね」とつぶやいてました。

それを聞いたとたん、私は「違う!」と思わず口走ってました。
彼に足りないのは、もう努力じゃない。
肉体的なポテンシャルは、3rdステージ、ファイナルステージまで行けるレベルに、たぶんとっくに到達している。
思うに、彼は人生のすべてをSASUKEにしてしまった。
他の選手はみな、仕事があり、家庭があり、その上でSASUKEがある。
でも彼はSASUKEしかない。あまりにもバランスが悪い。
昔、職場のえらい人の話で、「考えるときは3点の切り口を考えなさい。椅子でも1本、2本の脚では立たない。3本あればバランスがとれて立つでしょう」と言われたことを思い出しました。
他の選手は、3点バランスの上に立っている。生活の基盤がしっかりした上で、肉親の理解と協力のもとで心置きなく挑むことができる。
でも彼は、SASUKEの1点しかない。基盤がしっかりしていないところにどれだけ肉体だけ鍛錬しても、精神的な安定や余裕は生れないのじゃないか。
だから彼は、アルバイト暮らしはやめて正社員として規則正しく働き、恋人を持つなり結婚するなりして守る者を持ち、それから再度トレーニングするならすればいいのじゃないかな。
そんなことは考えられない、あくまでSASUKE一本でというなら、それこそ禅寺修行でもして、1点しかない椅子の脚を倒れないくらいに太くするしかない。でもそんなことは並大抵の人間にできることじゃないような気がする。1点集中型の天才は歴史上各界にいるだろうけど、基本的にはそれが生業になっているんじゃないか。
でも、SASUKEは生業にはならないものね。あくまで、人生の彩り。残酷かもしれないけど、「趣味」の範疇。
それを人生のすべてとしてしまったところに、彼の誤りがあるんじゃないのかな…。

なあんてことをエラそうに、つらつらとパートナーに話しておりました。
山田さんのことをどれだけ知ってるってわけでもないのだけど。支えてくれる恋人がいるのかもしれないし。
次のSASUKEで山田さんが、今度こそ1stステージを突破できるといいな。
スカッとした気分を味わってほしい。真の笑顔を見せてほしいと思いました。。。





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Last updated  2007.09.21 06:50:08
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