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カテゴリ:ドラマ感想
ガマさんの話。
この回は辛い。だから頭から通して観たのは、本放送以来初めてかも。(子どもたちが観ている録画を、側で眺めてたことはあったけど) これまでの回はすべて、どこかに希望や明るさがあって終わってきたのに、この回だけは救いがない。 いや、唯一あったのは、志摩が初めて伊吹に向かってかけた、「相棒」という言葉。 心折れた伊吹に向ける志摩の眼差しが、包み込むような労りと優しさに満ちていて切ない。 "相棒"と呼んで手を差し出し、しっかりと握って立ち上がらせ、視線を交わして、一回り高い伊吹の背を優しく叩きながら歩を進める、その一連の志摩の所作が、全編通して一番好きです。 伊吹は真実を明らかにすることで志摩の心を軽くしてくれたのに、志摩が真実を暴くことは伊吹をドン底に突き落とす結果になるなんて、なんて皮肉な、哀しい巡り合わせなんだろう。 メロンパン号の中で、いつも要らないことばかりくっちゃべって、志摩を怒らせたり笑わせたりする伊吹が、きっとしばらくの間ずっと、目を腫らして黙りこくってたんだろうな。 志摩はどうしてたかな。雑談を持ちかける志摩は想像できないし、あえて何も話しかけず、伊吹が立ち直るのをじっと待っていたかな。 伊吹は志摩の心にずんずん踏み込んで距離を縮めたけど、それは伊吹だからできた芸当で、志摩はきっと胸の裡で逡巡しながらも、伊吹を信じて、ただ労りの眼差しで包み込むだけだったに違いない。 …なんて、本編のその後の二人を想像してはニヤニヤしている、どうしようも無い私です(^^;; ディレクターズカット版は、志摩と刈谷のケンケンしたやりとりが少し増えてて嬉しかったです💕 年齢も背丈も一回り上の刈谷に対して、人を喰ったような態度の志摩がかわゆい😍 いやでもこれ、刈谷にしてみたら腹立つだろうな〜 そりゃ嫌われるよ💦 いかにも現場叩き上げで上下関係に厳しそうな刈谷と、鋭い推察で次々手柄をあげるクレバーな志摩、捜査一課で色々あったんだろうな〜って感じさせてくれたので、志摩の「手柄は要らない」の言葉が重く響きましたよ。 伊吹とガマさんの話を外で聞いている志摩のシーンも、心なしか長かったような。 塀にもたれて座り、目の縁を赤くしながら二人の会話に耳を澄ます志摩が、もうもう素敵でカッコよくてたまりません💕💕 星野源さんの鼻梁の線がこんな繊細で、キレイな容貌を持ってるって、これまで思ってもみなかった。MIU以前には、カッコいいと思って眺めたことがなかったよ。なんて見る目がないんだ私は。ゴメンナサイ。。 そして、時間軸の話。 改めて観て、遺体が発見された時に「死後1ヶ月は経ってる」って言ってるのに気付きました。 そうか。第5話で伊吹とガマさんが会ってた時は、まだガマさんが殺害相手を探してた頃だったんだね。 でも復讐するって心には決めていて、だから「お前は人を信じすぎる」ってセリフが出たんだね。 あの時から、ガマさんは伊吹を裏切っていた。ガマさんは一人で決めて、一人で決行した。伊吹に出来ることは何もなかった。そう思うと遣る瀬無いですね。。 (それでもなー、やっぱり、「奥さん元気?」「実はな、この春に病気で…」みたいな会話があると良かったのになあ。って思ってしまいました) あ、それと、連続殺人かどうかって、遺体に付けられてた獣を示す一文字、あれの筆跡鑑定とかしなかったんかなあ? あるいは、その結果、4機捜の進言通り、捜査方針を変えることになったのかも…と脳内補完しておこう^^; そう言えばガマさんの犯行って自宅の風呂場だったけど、近所に叫び声が響いたんじゃ… なんて茶々は入れてはいけませんね💦 きっとガマさんは前もって防音効果を高める措置を取ってたんだよ、うん。 伊吹メインの回なのに、我ながら見事に志摩に偏ってますね…💦💦 あかん。最終回から半月も経つのに、想いがこみあげて止まらない。 あれだね、本当に私は、自分の愛(偏愛)を言語化しないと気が済まないタチなんだね。 こんなのは「風林火山」で蔵さんの真田幸隆公に惚れ込んで以来の感情です。 たぶん、私は源さんのドラマや映画を、これから追いかけることになっちゃうんだろうな。いくら追いかけても、もう志摩はいないんだけど… (いや、シリーズ化されるかもしれないし、スペシャルや映画化があるかもしれない。そう期待しておこう😢) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.09.26 18:31:55
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