人生復刻版

昨日のBSフジの２時間生放送「プライムニュース」には、

石原慎太郎、堺屋太一両氏が出ていた。

日本はどうあるべきかという

トークだった。

両氏が揃っていたのは、

どちらも橋下徹氏を評価した共通項があったかららしい。

橋下論もあったけど、

それは詰まらなかった。

僕にはただの迷惑タレントだったからだ。

ご両人はいわば過去のある男であるけど、

功績としては、

その過去はずいぶん違うと僕は思う。

昨日のトークでも、

ご両人ともに弁舌に衰えはあるものの、

石原氏はやはり保守反動的なことを繰り返す一方で、

堺屋氏は

相変わらず開発的で創造的なマインドを保っていた。

相変わらず官僚が支配する日本では、

今の議員たちは

第２公務員のようになっている、

というのもおもしろかったが、

こんどのオリンピックが

近年のオリンピックの真似事のようになっていきそうなのを

嘆いていた。

開会式の３時間しか超満員にならないのだから、

巨大なメイン会場などつくらずに、

たとえばだけど、

皇居前広場で１０万人集まれるようにするとか、

オリジナリティを出すべきと言った。

どういうオリンピックにするのかというテーマがないと。

万博のときのお祭り広場の設計時の

丹下健三さんと安藤忠雄さんのバトルなど

すごい面白いエピソードもあった。

あんな昔に、

驚嘆すべき設計と建築技術だった。

当時は

佐藤栄作さんや石坂泰三さんのような胆力のある大物が

自分が責任をとるから、という

今の体制にはない状況もあったという。

虚を突かれた感じだったのは、

最後に提言として、

「楽しい日本」というコンセプトを出された。

今からでも、

オリンピックの大臣の知恵袋にお願いしたら

きっとおもしろくなるよ。

オリンピック開催には反対だけど、

決まってしまったのだから、

国際評価の上昇期の今こそ、

オリジナリティのあるオリンピックなら、

成功すると思う。

堺屋さんは

なぜか

旧漢字を書いて示した。