一体何が彼?彼女?に起こったのだろう?
職場から朝の9時に帰宅した彼は
バックの中からビニール袋を取り出した。
「今日は良いモノを貰って来たんだ」と得意気。
台所で 鍋に火を入れながら
背中で彼の言葉を受け止めていた私。
内心「帰って来るの遅いんだよっ」っと拗ねていた。
後ろでビニールをガサガサして
「どいて、俺、これから魚ちゃんを捌くから」
どうやら彼は魚を貰って来たらしい。
私は台所を彼に明渡した。
彼は台所で「あれっ?なんだこりゃっ!?」
等と言いながら準備をし始めた。
彼の貰って来た魚とは まだご対面してない。
居間でテレビを見ながら腰をかけて
少し仕事に行く準備を始めた。
すると 右手を背中に隠しながら
ニヤニヤした彼がやって来て
私の前に来ると何かを持った右手を目の前に突き出した…
なんじゃこりゃ~っ!!!!!
その物体は何と魚だった…
でも ただの魚とは言えないだろう…
何故なら その魚の口からは良くわからない
ピンクのデロッとした物体が出ていて
何だかとっても凄い形相をしていたのだ……
「ねっ!凄くない?どうよこの顔?」
…どうよって言われても…(-_-;)
私「口から出てるピンクなのは血が固まったヤツなの?」
彼「いいや、違うデショ。舌だよ!Tongue!」
私「え~っ!?魚の舌ってそんなに大きかったっけ?」
彼「ん~そうじゃない?良く見た事無いけど」
私「あれっ?そもそも魚に舌有ったっけ?(←馬鹿)」
彼「有るだろう~」
私「はぁ…んじゃ爬虫類は?」(既に話が反れて来た。しかも馬鹿)
彼「有るよ!蛙や蛇は舌長いだろ!」
私「そうだったね。んじゃ舌が無いのは昆虫位か?」
そんな間抜けな会話をした10分くらい後。
件の魚は 骨を取り除かれ 鱗をそがれ
何等分にか(二匹居たのだ)分けられ
我が家の食卓にのぼった。
あんな不気味だった魚をぺロッと何事も無く平らげた後
ちょっと複雑な気分になった。
ああ…私ってツクヅク男みたいな性格だなぁ…
普通の女の子なら「きゃー」とか言うよきっと…
それにしても 貰った魚は新鮮で
☆美味しかった☆
しかし、あんな表情をしてあの魚に一体何が…?!
こんな表情↓
![おさかなくん](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/52/0000006252/42/img18ec65d112841o.jpeg)