【不眠症カフェ】 Insomnia Cafe

2023/07/14(金)22:18

【復刻日記】道後温泉の夜

🔴 B 【ブログ 過去ログ復刻】(53)

​​​​​【復刻日記】道後温泉の夜  2009.06.10​​​​ これは、過去ログの復刻日記のさらに復刻になるのだが ​  ―――― 過去ログ ―――― ​オダギリチガさんがこんな日記を書いている。「人々は前を隠さなくなっている」これを読んで思い出したことがあるのでブログ記事にしてみた昔の事なのだがなお、古い記事なので、文章や表現が稚拙(笑)だと思ったので、多少、リライト、且つ、加筆している    ​―――― ◆  ――――​中東の国のある大臣が私の招待で来日 私はその大臣を案内して、日本全国の重工メーカーの工場施設の見学ツアーを挙行した その国で近々、海水淡水化工場が国際入札になる予定で、このプロジェクトは、私の中東での初めて挑戦するのプロジェクトだった 私もまだ若かったのであるその当時、私はある総合商社の中東プラントの Project Leader だったのだが その国で入札予定の海水化淡水化工場(海水を淡水=真水に変える装置の工場)の契約金額は、その工場の能力から推計して、数十億円と言う、かなりの金額私としてはぜひとも契約したく、この大臣に日本の重工メーカーの工場の設備と能力を positive に、認識してもい、ひいては、入札の評価が当方に有利に、との深慮遠謀であるその大臣とは、結局、東京から九州・四国を一緒に旅行した。彼は、その湾岸某産油国の名門の出身で、英国の工業大学も卒業したエンジニア。その当時の中東(アラブ)の有力者は、まだ田舎者で横柄な人が多かったのだが、幸い、この人は英国留学という経歴からも、理科系と言う属性からも、ごく普通のおとなしく真面目な人であった。ただ、真面目なのはいいのだが、極めて寡黙な人だったもちろん、悪意は無いのだが、とにかく極端に無口なのである。こちらから水をむけた話題には、最低限の返事をすが、それ以外は完全に黙りこくっている。つきあうにしても、ご接待するにしても、もっとも難しいタイプの人間であるそれでも苦難のツアーをなんとかこなして 最後に、愛媛県に入って、あるプラントの大工場を見学をこれで見学ツアー自体は終了であるその夜は、かの有名な道後温泉に宿を取った。そこまでが真面目でなハードな日程の見学ツアーだったから 最後に観光に遊興と言う部分を入れたかったのと、温泉特有の歓楽的気分に乗じて、特殊接待をしたいと思ったのだツアーもん実質終了、あとは、そこは、魚心あれば水心(何を言っているかわからないが)道後温泉の女性達の真心と熱く柔らかな肉体(笑)が大臣の固い心の扉を開いて 「こんなにいい目をさせてもらったからには、入札では、ぜひ、日本に有利な評価をしてやろう」と決断するそういう、都合の良い(笑)希望的な、固い決心で道後入りをしたのだが・・・しかしながら、「いつ、どこで、どのように…」と言う具体的な攻撃方法と段取りは、まだイメージに浮かんでこないまあ、これは仕方がない当時の私はまだ若かったし女性経験においては非常に限定的だったし(今もそうだが)(オイオイ)とりあえず、宿に入ったところで「温泉に入りましょう」と誘った風呂と言っても何しろ、道後温泉の街、温泉風呂である で、その温泉風呂場で待っていたら、大臣が来た。しかし、何かが違う違うのも道理、温泉に入るというのに彼はなんと!  水泳パンツを着用している。「いや、日本の温泉や風呂では、そのような水泳パンツは無用 あっさりと、素っ裸になってください」と要請したのだが・・・がんとして聞かない。 風呂に温泉に裸で入らなくてどうするんだS!温泉に水泳パンツ!どうも、出だしからして、旨くゆかない予感である それでも宿での食事を終えて、名だたる道後温泉街にくりだした。 最も大きなキャバレー、らしきものに入った。入店してみると、なんと、店内は豪華絢爛であるまるでローマの円形討議劇場・コロッセオなのである 道後のコロッセオ(笑) 中央に丸い舞台がまずあってこれを円形に囲むように、客席が、段々畑の様に積み上がって、せり上げるように丸く囲んでいる。そのわれわれを囲むように、女給さん、いや、ホステスさん達が大勢ついた。「鄙には稀な外人さん」ということで珍しがったホステスさんが、私と部下には目もくれず大臣を取り囲む。すると、今まで極端に無口だった寡黙大臣が急に、まるで人が変わったように笑顔であるオイオイこの大臣へのキーワードは、ただ「女性」だったのである。 非常に言いにくいことではあるのだが世に「接待」というものがあるかぎり、「女性」は、つきものである。俗に「飲ませる 握らせる 抱かせる」と言う私自身はそういう接待を受ける立場になったことは残念ながら一度も無いいや、本当のことを言うと「飲ませる」まではやったことがあるだか、残りの「握らせる」「抱かせる」は、まさにこれからなのであるそれまでのこのツアーでは、スケジュールがタイトこの最後の夜に、ご接待の最後のチャンスだ、とは思っていたのだ ただ大臣はもう、自分自身ですっかり接待モードに突入してしまっている。そのうちに・・・、なぜか?大臣を取り巻いているホステスさん達が、どよめいて、黄色い、または赤い歓声を上げだしているではないか!!どうしたのだ? 何が起こったのだ?私がその輪の中をのぞき込んでみると女性達に囲まれた大臣閣下は、なんと宿の浴衣の前をはだけて、先ほどの温泉では水泳パンツで固くガードしていた「秘佛」をここでは、惜しげも無く、無料公開しているのである。しかもその秘佛のサイズが並大抵なものではない。これは、できればずっと、非公開のままにしておいてもらいたかったそう思ったが、もう遅い取り囲んだホステスさん達は、争ってそれをのぞき込みながら、笑いさんざめいている。道後温泉に、慎みと言う美徳は無いようである中には勇気?を振り絞って、触感テストまで敢行するホステスさんまでいる それはもう、キャッキャ キャッキャと大騒ぎである。この無料公開を目の当たりに見て私は思ったこの大臣閣下は、それを公開すべき場所では公開せず、逆に、決して公開してはいけない場所で思い切った公開をしてしまっているのである。無料一般公開と触感テストが終わって、宿に帰ったらすると閣下は、たちまち、もとの仏頂面に戻ってしまったあわてて芸者さんを呼んでもらった。若い芸者さんと、古手の三味線のコンビで一踊りしてもらって、お酒のお酌もしてもらった。さて、それからである やる気満々に見える閣下と雛には稀な若くてかなり可愛い芸者さん役者はそろったこのカップルの「自由恋愛」は、果たして可能なのだろうか?ビッグ・プロジェクトの行方を決定的に左右する重大な局面が、ついにやってきてしまった 果たしてどうしたものか? 私ひとりで思案しても名案は出そうにないので帳場に降りて、旅館の人に相談したら「直接、芸者さんと相談してはいかがか?」と言う。それはそうなのだが、ただ、直接対話と言っても閣下と芸者さんとでは言葉が通じないそこで私は、その芸者さんを近くのスナックに呼び出して、男女間の貴重な国際交流の可能性の有無を、率直にたずねてみた。するとその芸者さん「私は、外人さんは一切お断りです!」というキッパリした返事である。「そ それでは、ここまで苦労した私のプロジェクトが水泡に・・・」(涙) ここにきて、私の視界から、今まで蜃気楼のように浮かんでいた受注するはずの淡水化工場の幻影が。突然、幕を落としたように消えてしまった(涙)芸者さんの倫理観に満ちたキッパリした態度は立派ではあるしかし・・・、それでは、魚心に水心は、どうなるのだ?水と仲良くしている魚は、いっぱいいるではないか?すると、落ち込んで呆然としている私に向かって 芸者さんがもう一度、口を開いた「私は貴方となら・・・」オイオイ! 示された好意自体は実にありがたいもしこれが普通の状況なら、泣いて喜ぶ状況である しか~し! 今は特殊な状況であって なにより、閣下がお待ちかねなのだ「何を言うのだ! それだけはいけない! いけません!  それよりも、なんとか閣下と・・」私も必死である。もし仮にも、そんなことになったらさらにそれが、もし閣下に知れたら大事なビッグ・プロジェクトが危機に瀕した私のプラント輸出本部の業績が・・・。そう思うと、居ても立っても居られないはずの私なのだが ところが、そういう重大使命を一身に背負いんがら 強い使命感を持ちながら ここまで苦難の道を歩みながら(涙) ながらが多いがなぜか、そのスナックでのその後の定かな記憶は私の脳裏から都合よく fade away してしまって・・結局、私は芸者さんの呼んだハイヤーに乗せられ※「乗せられ」と、受け身であるところに注意して欲しい よくわからない少し遠くの某所に移送され※「移送され」とこれも受け身である事に注意してほしい それから・・・、本来閣下が楽しむべき自由恋愛を・・・この私が、その芸者さんと・・・ 旅館にもどったら閣下が「遅いじゃないか!」と私を詰問する。う~~む、確かに遅い。だけど、あの芸者さんが・・・閣下は明らかにこの私を疑っている表情であるこれも当然である「いや、あの芸者を必死に説得したのですが、 相手側の拒否の意志が固くて、今までいろいろと・・・」。そう弁解するよりほか、なかった閣下は、それでも疑いの表情である。それはそうだろう。 しかし、なんで、こうなってしまったのだろうか?成り行きというものは、本当に恐ろしいものである。(それだけかい?)その後、いろいろ紆余曲折もあったのだが、結局このビッグ・プロジェクトは入札とならず計画そのものが消えてしまった。 あの芸者さんのわがままな?行動が、こういう重大事を招いたのだ(オイオイ)未だにそう思い込もうとしている私である ところでこの記事 「道後温泉の夜」と言うタイトルなのだが かなり道後温泉から離れたよくわからない所へ 移送されての「合戦」となったので(笑)タイトルは 「道後温泉から少し離れたよくわからない場所での夜」 とでも改称しようかな? (コレコレ)

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