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テーマ:子連れのお出かけ(7983)
カテゴリ:娘のこと
この前娘(10ヶ月)と温泉宿に行って来ました。 部屋に露天風呂がついている旅館で、娘とも気兼ねなくお風呂に入れます。娘は部屋の中をものすごい勢いでハイハイして喜びを表現していました。 ところで3歳までは覚えていないから色々な所に連れて行ってもムダだよと言われたことがあります。本当でしょうか? まず、幼児期の記憶がなぜないのでしょうか? 記憶には脳の「海馬」が重要な役割を果たしていると考えられています。海馬は同じ情報が繰り返し送られてきたり、生命を危機にさらされるような情報など必要と考えた情報だけ選び、長期記憶のために大脳皮質に送ります。乳幼児期の記憶が失われるのは海馬が未熟だからではないかと考えられています。 では長期記憶として保管されていなければ覚えていないのでしょうか? 0歳から3歳までは急激に脳が発達する時期です。脳の重量も出生児の倍以上に増えます。具体的な記憶が無くても、幼児期に受けた感情がその人の個性(キャラクター)に多大な影響を与えているというのは想像に難くありません。厚生労働省白書(平成10年)においても「3歳までの母親をはじめとした家族の愛情が大切」と報告されたようです。 それどころか逆に幼児のうちに受けた心的外傷は致命傷になる可能性があります。 仮にPTSDまでいかなくても、暴行・犯罪や事故など心的外傷を受けた場合、思い出すことができればその記憶を再経験させ、その事態に対処できた自分をイメージすることで克服できる可能性があります。例えば中学生の頃いじめられた経験があっても、それを思い出させていじめを克服できる自分を追体験させることで傷をいやすということも可能です。 しかし思い出すことができなければそれは不可能です。つまりもし心の傷を受ければ修復は容易ではないのです。 そういう意味で私は娘がいやな思いをしないようにすごく気を使っています。本人は覚えてないだろうけど色々経験させてあげたいと思っています。でもやりすぎると「過保護」になってしまわないかとも考えてしまいますが、人間の幼児は一人では何もできないのですから過保護くらいでいいのではないでしょうか?厳しくするのはその後でも間に合いますよ、きっと。 いまはただ娘と一緒に過ごすことを楽しみにしています。 皆さんも露天付きの旅館に家族旅行などいかがですか(^_^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.10 23:35:47
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