殺して祈れ
大好きな作品 第二弾は、「殺して祈れ」 "Requiescant"を紹介します。今回も2ページにわたって紹介します。この作品の魅力は、理解されない方も多いかもしれませんが...主演のルー・カステルはパッとしないし、全編重く暗い感じで展開していきますが、やはりカルロ・リッツァーニの演出と、悪魔のようないでたちで好演しているマーク・ダモンによるところが大きいのでしょうか?(しかし、「帰って来たガンマン」と同じ監督とは思えませんが...)(マーク・ダモンもステファン作品でヘラヘラしているのとはえらいイメージが違います。)約2時間近い作品ですが、いろんな趣向が凝らされ、ストーリーも非常にしっかりしています。首吊り決闘・逆さ吊り水責めにそれをスケッチするファーガソン・マットレスで覆われた拷問部屋・バービーのような人形を愛するバートと異様な設定に加え、聖書で命拾いしたり、教会の鐘が命運を分けたりと宗教的な設定や、コミカルな設定(フライパンで馬の尻を叩いたり、後ろ向きに馬に乗ったり)と、その趣向については枚挙のいとまが無いほどです。しばらくぶりに見てみると、意外だったのが、一緒に育てられたプリンシーの奪還にまつわる話が思ったよりあっさり終わっていたことと、人形に頬ずりするバート(フランコ・チッティ)がほとんど活躍していなかったことです。また皆さんに「エーッ」と言われるかもしれませんが、この音楽もお気に入りの一つです。オルトラーニだからという訳じゃないのですが、やはりこれもTV放映時に録音したテープを長年聞いていたことにより「刷り込み」なのでしょうか? また、どうでもいいこと情報ですが、【その1】海外で「安らかに眠れ」という意味で使われるRIPという略語があるのですが、その語源はラテン語の"Requiescant in pace"から来ているのだそうです。原題も主人公の名前もRequiescantなのですが、読み方がわからなかったので、勝手にレクイスキャントと記載しています。どなかた正しい発音をご存知ありませんか? 【その2】悪魔のようないでたちのマーク・ダモンの衣装がカッコいいのですが、担当しているのはリーナ・ネルリ・タヴィアーニという女性で、 「サン★ロレンツォの夜」の監督タヴィアーニ兄弟の弟 パオロの奥さんだそうです。http://alleluja.web.fc2.com/rq.htm http://alleluja.web.fc2.com/rq2.htm