流れ者...墓標を作れ
送料をケチっていたために、"Per Qualche Dollaro In Meno" (もっと少ないドルのために)を始め、"Chiedi perdono a Dio, non a me" (神は許すかもしれない・・・しかし、俺は許したくない)や"Quatro Pistoleiros Para Trinity" (聖トリニータの4人のガンマン)等、イタリア版がドドっと届きました。その中に楽しみにしていた"Straniero... fatti il segno della croce!" (流れ者...墓標を作れ!)も届きました。 さすが、Medusa、期待を裏切らず、画質が素晴らしいです。 初期のデモフィロ・フィダーニ(マイルズ・ディーム名義)作品で、氏の作風のイメージとは違い、しっかりした作品に仕上がっています。以前、このブログで紹介した"Ed ora... raccomanda l'anima a Dio!" (そして汝の魂を神に委ねよ)同様、「やれば、できるじゃん!」といった作品です。主演は賞金稼ぎを演じるチャールズ・サウスウッドに、彼を助ける足の不自由なブレイクにエットレ・マンニ。悪役の息子 ルーカス・カーソンにはフィダーニ作品常連のジェフ・キャメロン。それ以外にもディーン・ストラットフォードやシモーヌ・ブロンデルといった、フィダーニ一家も出ています。 左からエットレ・マンニ、ジェフ・キャメロン、チャールズ・サウスウッド。右の画像は悪女 トルーディーを演じるクリスティーナ・ペンズ。 しかし、今頃になって初めて知ったのですが、 シモーヌ・ブロンデルこと、シモネッタ・ヴィッテリって、フィダーニ監督の実の娘なんですね。だからフィダーニ作品にたくさん出ているんですね。それ以外にもこの作品にはファビオ・テスティが悪役の手下役で出演していたり、あの巨匠 ジョー・ダマトが出演しているようです。左がテスティ。右がカーソンの兄弟ドノヴァンの手下 ウィリー役のジョー・ダマト。この作品、カメラワークもなかなか凝っているのですが、変わった銃器も出てきます。 左がサウスウッドがピンチに使う、水筒銃。右がマンニが使う仕込み銃。 その他、マカロニを見慣れている私でもちょっと「えぇーっ」と思う残酷なシーンがオープニングに出てきます。 ドノヴァンたちが銀行強盗を働く際に居合わせた女性をクッション越しに撃ったり、老婆にナイフを投げたり。挙句に、逃げる際に馬で子供たちをはねたり、子供の見ている前で母親をレ○プしたり、と。そんな流れで何なのですが、娘のシモーヌ・ブロンデルが襲われそうになって身代わりになる母親が相手のドノヴァンの手下をナイフで殺して、逆にドノヴァンに撃たれるシーンで予告編ではオッ○イ丸出しなのですが、本編ではしっかり、服を着ているのを発見しましたことをご報告します。 左が予告編、右が本編です。