表か裏か
今回も送料をケチったため、遅ればせながらようやく"Testa o Croce" (表か裏か)のDVDが届きました。いきなり作品から脱線するのですが、このDVDが届いた時、ケースの中でディスクのロックが外れていて、"コトン"という嫌な音がしていました。 開けてみると、案の定、ディスクに引っかき傷が入っていました。過去、少々傷があっても再生できないということはなかったのですが、今回は40分ぐらい進んだところで画面が固まってしまいました。そこをスキップすれば、後半も問題なく見ることができたのですが、購入したイタリアのamazonに連絡をしたら、交換してくれるとのことで、交換品を待っている状態です。 主演のジョン・エリクソンはハリウッドからの出稼ぎ組で、純粋なマカロニはこれだけのようですね。いわゆるサンダル系の肉体派俳優とはちょっと系統が違うようで、ニック・ノルティに似たような感じで、プロレスラーみたいなイメージの俳優です。IMDbのトリビアに書かれていたのですが、1974年に女性向け雑誌「Playgirl」でその肉体美を披露しているようです。調べてみると、本国では「拳銃稼業」(1955)に出ているようですね。作品は見たことがないのですが、西部劇のレコードにはよく収録されていた主題曲「テキサスの黄色いバラ」は有名でしたね。さて、今回のDVDですが、Medusaからのリリースなので、画像は素晴らしく良いです。 ラオールの哀愁を帯びた主題歌"Arizona is waiting"は、やり切れないエンディングにマッチしていますね。やり切れなさ感は「アウトロー・ガン(TV)」 "Un minuto per pregare, un instante per morire" に通ずるものがあります。主演のジョン・エリクソンを筆頭に、マカロニ的にはマイナーな俳優陣で固められていますが、ミステリー仕立てのストーリーにはなかなか引き込まれていきます。監督は、サンダルものも多く手がけている、ピエロ・ピエロッティ。マカロニでは、「アステカの秘宝(TV)」 "Sansone e il tesoro degli Incas" ぐらいですか。(これも半分、サンダルもの)左:スペラ・ロージン、右:エドウィジュ・フェネシュ前も書きましたが、スペラ・ロージンは"Joko invoca Dio... e muori"(ロッコが神に祈れば...お前は死ぬ 英題:"Vengeance")にも出ていますね。エドウィジュ・フェネシュはデビュー間もなく、ナイス・○ディは披露していないのですが、1969年作品にしては珍しく(?)、○っぱいポロリ・シーンがいくつか出てきます。左:敬虔な婦人団体の女性たちから、鞭打ちをされるサルーンの踊り子や右:水浴びから二人が愛し合うという流れのシーンでスペラ・ロージンも披露しています。このシーン、ロカンディナ(プレスシートのようなもの) 等で、見覚えのあるシーンですね。まさにタイトルにあるように、コインの裏か表かで行き先を決める、お尋ね者ブラック・タリスマンこと、ビル・ハンター(ジョン・エリクソン) 。エンディング近くでもコインで、どうするかを決めるシーンがあります。右の画像の左の女性は銀行家未亡人のシビル・バートン演じる、ダニエラ・スリナ。ちなみに右の歳を召した女性は、サルーンの踊り子たちを追い出した婦人団体のリーダー。 オープニング、エンディングはちょっと凝っていて、写真のアルバムみたいなカットが挿入されていて、想い出話的な感じを出しています。DVDにも特典で予告編が収録されているのですが、YouTubeにアップされているのを見つけました。