US盤Blu-ray 「殺しが静かにやって来る」 (1968年 伊・西)
ようやく、このブログの本来の記事を書けることができます。50周年記念、2Kデジタルリマスタリングされた「殺しが静かにやって来る」のUS盤Blu-rayが届きました。画質は非常に良いです。ただ、以前も指摘したと思いますが、網目のようなものが目立つシーンがいくつかあります。撮影技術については全くの素人なのですが、何かフィルターのようなものを使って撮影していたのでしょうか?仕様的には、英語、イタリア語の音声、英語字幕、収録時間が105分です。特典は、12ページのブックレット(↓)の他、 マカロニ・ファンの映画監督 アレックス・コックスのインタビュー映像や、ドキュメンタリー “Western, Italian Style”や予告編が収録されています。中でも一番驚いたのは、第3のエンディング(別バージョンのハッピー(?)・エンディング)が収録されていたことです。以下の動画にあるように、死んだと思われたギデオン保安官(フランク・ウォルフ)が戻って来て、サイレンス(ジャン=ルイ・トランティニャン)や町の人々を救うというバージョンは、知られていましたが...第3のエンディングでは、サイレンスは手下に撃たれるものの、それに満足したのか、ロコ(クラウス・キンスキー)はサイレンスの頭を撃ち抜かず、ポーリーン(ヴォネッタ・マギー)も殺さず、町の人々も殺さずにロコ一味が去って行く、というバージョンです。(詳細な検証はできていませんが)別撮影ではなく、単なる別編集によるバージョンのようで、3つの中で一番中途半端なエンディングになりますが、マーケットのことを考えて、こんなバージョンまで用意されていたとは驚きです。