自治会が妨害か?
『マリード』116号(03年6月22日配信)で、京都市の同和補助金問題での最終報告が、本日までに出るはずだということを書いていましたが、出ませんでした。ええかげんな情報を流してしまい、たいへん失礼しました。いろいろ話を聞いてみると、発表は6月中にはとうていむりで、7月に入ってしまうとのことです(ま、これもどうなることかわかりませんから、聞き流していただけるほうがよいかも…)。何でこうもたもたしているのか。調査がはじまったのが昨年12月中旬でした。京都市はまず、中間報告として1997~99年度に解放同盟支部の温泉旅行61件分の調査結果を、3月7日に発表しています。最終報告では、2000、2001年度の同和補助金(解放同盟支部だけでなく、同市協と地区自治会宛の分が対象)について調査結果が発表されるはずですが、かりに中間報告発表の翌日から調査に着手したとしても、中間報告より年度も新しく、また、件数も断然少ないと思われる補助金調査に、なぜ中間報告に要した以上の時間がかかるのか、不思議ですね。事実確認に手間取っているからとは思えません。おそらく補助金を交付した相手側との意見調整が進まないので、出すに出せないのでしょう。調整がつかない相手というのは、執行部を刷新し、補助金返還に応じてきている解放同盟ではなく、地区自治会である可能性が高い(というより関係者の話だと、間違いなく一部自治会役員がゴネている)。京都市は、この期に及んでもいまだ小細工をして事実を糊塗しようとしているのですかね。不祥事を起こした反省に根本的に欠けているのです。どのような最終報告が出ようと、これでは不正の一掃など、できるわけないでしょう。じつに不愉快な態度です。まあ、市議会が相変わらずの「痴呆状態」を続けていますし、いまだに真相解明を求める世論もほとんど沸き上がっているようには思えませんから(だって、メディアはこの問題では発表記事以外、何も報道していませんから、簡単には沸き起こりません)、こういったことも許されているのですかね。京都市がそういう態度に出ているのですから、こちらもためらうことなくとことん真相を追及していくだけですね。_________________________________寺園敦史 terazonoat@yahoo.co.jp http://almarid.tripod.co.jp/