去年の11月から我が家で預かっていたリカ&チカ姉妹
今ではそれぞれのおうちで可愛がってもらっています。
偶然にも同じ千葉県某市にいるんですよ!
いつか姉妹再会が実現するかも!?
オボエテイルカナ・・
去年8月に船橋市で起きた「猫の餌やり殺人事件」
実は、リカとチカはこの現場にいた猫でした。
リカとチカを捕獲してくれたちばわんの大先輩ちえさんが
ブログにこんな日記を書いてくれました。
以下転載です
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<面会>
10月7日 東京拘置所、
ある一人の男性とお話をするために
面会に行ってきました。
懲役17年・・・
それが、ひと一人の命を奪ったこの男性にくだされた判決です。
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2009年8月
猫への餌やりが原因で起きた事件がありました。
身よりもなく、仕事もなく、近所付き合いもほとんどなく
生活保護を受けながら、アパートでひとりで暮らすそんな男性の
唯一の心のよりどころが
近所に住み着いていた猫たちだったようです。
その猫たちに餌をあげることが日課となり、
餌やりを続けているうちに、
糞尿の問題などから隣人の女性とトラブルとなり、
男性も、この女性が猫を虐待している・・・と思い込み、
・・・そして事件が起きてしまいました。
男性は逮捕され、そして男性を頼って集まってきていた猫たちは残されました。
ご遺族のお気持ちを考えると不謹慎な行動だったかもしれないのですが、
どうしてもその猫たちのことが気がかりとなり、
その後、自治会長さまにも許可をいただき
別のボランティアさんと一緒に餌やりに通いました。
同時に、
今後のこういったトラブルを防ぐためにも、
その猫たちをその地域の”地域猫”として
ご近所みなさんでお世話をしていけないか・・・
といった話し合いの場も設けていただきました。
結果・・・
住民の皆さまのご理解をいただけず”地域猫活動”は断念。
餌やりに通っていた1ヶ月半、
毎日餌やり場に姿を見せてくれた子猫2匹だけを保護し
その場所での餌やりを終えることにしました。
事件のニュースでは、
猫は毎日10匹ほど集まってきている・・・と報道されていましたが
実際私が見かけた猫の数は4~5匹ほどでした。
そのうちの1匹は首輪をしていましたし、
餌場の隣の方に話を聞いたら、
みんな飼い猫を外に出していたんじゃないか、
事件があってからは外に出さなくなったんじゃないか
・・・と言っていました。
保護した2匹の子猫たちは、
預かりさんの元でねこ親さん募集を開始したものの
人馴れが全くで大変な思いをされたようで・・・、
でも無事に2匹ともちばわん卒業ニャンコとなり
今は別々のお家で幸せに暮らしています。
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男性が住んでいたアパートのすぐそばには電車が走っていて
時々電車に轢かれて亡くなる猫もいたそうですが
そういう猫をみつけては
線路脇の土手に埋めていた男性の姿を
ご近所の方が何度か見掛けたことがあるそうです。
優しい心の持ち主・・・
とは言え、
人の命を奪ってしまったことの罪は大きすぎました。
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あれから一年以上が経ち、
男性がご飯をあげていた猫たちの話や、
子猫から成長して、ねこ親さんの元で幸せに暮らしている姉妹の写真を見てもらいたくて
一緒に餌やりに通っていたボランティアさんと一緒に
面会に行ってきました。
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受付を済ませ、
面会検査室でボディチェックを受け、
コンクリートの長い廊下を通って、
その先にあるエレベーターに乗りました。
エレベーターを降りると、
静かなフロアーに10個ほどのドアが横一列に並んでいて、
「○番の部屋へどうぞ」・・と案内されました。
ドアを開けると2畳ほどの狭い部屋に、
椅子が向かい合わせに置かれていて、
その間は分厚いガラスで仕切られ、
そこでしばらく待っていると
向側のドアが開き、看守に付き添われた男性が入ってきました。
白髪で小柄な男性でした。
全く面識のない私達を”一体誰だ?”って思ったと思います。
私たちの名前を伝え、
持って行った15枚ほどの猫の写真をガラス越しに並べながら
今はみんな幸せに暮らしていることをお話しすると、
男性の目には涙があふれ
何度も何度も「ありがとう、ありがとう」と言ってくれました。
付けていた名前も教えてくれて、
今もしっかりとみんなのことを覚えていたようです。
約15分間、
猫たちの話と、ちょっとだけご近所の話をし、
最後に「また来ますから」とお伝えして
私たちは部屋を出ました。
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重大な罪を犯した男性だけに、
私たちのとった行動に対して、様々なご意見があるかと思いますが
ただただ 猫が好きなもの同士
ただただ それだけの理由での面会でした。
*
このような事件が起きたことで
船橋市では、
行政、獣医、ボランティア・・・等で意見を交換しながら
『猫のガイドライン』 を細かく見直し
新たに作成し直しました。
今後、これをどのようにして市民に目を通してもらうか・・・を只今検討中のようで、
また全てが完成した際にはご紹介させていただきます!
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野良猫を快く思わない人がいて、
猫をこよなく愛する人がいて、
人間だからそれぞれ思うことはいろいろだけど・・
猫を巡ってこんな悲しい事件が二度と起きませんように。
亡くなられた女性のご冥福をお祈りいたします・・。
ちなみに、私が住む地域の「猫の飼育ガイドライン」って?
と調べてみたら、
野良犬や野良猫を増やさないための必要な処置は飼い主が責任も持って行いましょう。また、事情により飼えなくなった場合は、町民課または保健所に相談をして下さい。
たった2行だけでした・・