独り言だってば。

中学1年の女の子。夏休みの夏期講習で塾に行って、昼から夜まで勉強する。夕食はお母さんがお弁当を持っていく。お母さん曰く、「楽しいんだって。」小学生という枠から少し広がった外の世界が少し大人になったような気にさせるのだろか。こうやって、だんだん自分の世界を広げて行くんだろう。

以前教えていた女の子、中学1年から3年まで、少し離れた所にある塾(校区内になく、多くの他の中学校の生徒もかなり多い）にほぼ毎日のようにせっせと通っていた。その子はそうたいして勉強も好きではなさそうなのに、どうしてそんなに塾、塾って塾が好きなのかなって思っていたことがあった。(中学で塾へ通うなら他校の生徒が入り交じっている塾で勉強するのもよろしいかと思う)

大学受験の高校三年生の女の子。この子はたいへんよく出来る子で、大手の塾に、これもまた、せっせと通っていた。自習室の席をとるのにがんぱっていたそうだ。後で話を聞くと、勉強ばかりじゃなく、夜にちょこっと外に出て遊んだりもしていたし、彼氏ともそこで知り合ったらしい。

今、私が行っている個別指導塾。高校3年生の男子5、6名がセッセと自習するために塾に通ってくる。たまには息抜きして楽しそうに話をしていたり、夕食を軽くそこで済ませたりしている。家だと、つい遊んでしまったりするけど、塾に来ると勉強がはかどるって。

私自身、高校の夏休み、よく図書館に行って勉強した。といっても名ばかりでほとんど遊んでいたような・・・みんなが集まれるような場所、図書館くらいしかなかったんだろう。(塾に通っていなかったし、塾も少なかった、その当時の塾も社交の場となっていたかどうかはわからない)

同じような年頃の同じ目的をもった子が集まる場所、勉強の場と社交の場、私の頃それは学校だったし今もある部分ではそうに違いない。一歩学校を離れた、ちょっと自由で、当人にすれば少し広がった外の世界を楽しんでいるように思える。若き学生が知らず知らずに惹かれて行く場所。

塾が社交の場になる。

考えてみれば、夏だと涼しいし、他の場所に比べると断然危なくないし、そうハメをはずすこともないし、勉強も(って勉強が付けたしみたいな書き方だけど、勉強を基本に来ていないといっているのではない）できる。親御さんも安心なのだ。