|
テーマ:サッカーあれこれ(20135)
カテゴリ:フットボール
(あらすじ)
49戦無敗という素晴らしい記録を残したアーセナル。ところが、その記録が泊まっていらい足踏みが続いている。その隙をついて見事プレミアリーグの首位に踊り出たのが富豪アブラモビッチ(通称アブちゃん)オーナー率いるチェルシー。昨シーズンのヨーロッパ最優秀監督モウリーニョによる新生チェルシーは当初守備的であることを批判されたが、見事に結果を残している。さて、最近のチェルシーの好調を支えているものは何か? 帆: 須伝くん、僕には夢があるよ。 須: は、はぁ。 帆: それはね。アブラモビッチのように大富豪になって、プレミアリーグのチームを買うことなの。 須: ・・・は、はぁ。 帆: しかし、最近のチェルシーはその資金で集めた選手を如何なく活用しているね。ここら辺の手腕はさすがモウリーニョ監督といったところ。 須: あっ、確か今チェルシー首位ですよね。 帆: そう、そうなんだよ。チームは上り調子と言えるね。怪我人が出てもうまくその穴をカバーしているよ。 須: 確か、序盤はそれなりに結果を残してましたが、守備的、結果主義と色々批判されてましたよね。まだそういったプレースタイルなんですか? 帆: 批判されているのはイングランドだからだろうね。結果が常に求められるイタリアなら逆に賞賛されていたと思うよ。ただ、モウリーニョ監督本人が当初インタビューで言っていたように、シーズン序盤はやりたいフットボールができていなかったと思うよ。それでもなんとかやりくりして結果を出すところがモウリーニョ監督の優秀なところなんだろうけど。 須: じゃあ、今はそのときよりもやりたいフットボールができているということですか? 帆: たぶんね。組織力は格段に上がっていると思うよ。ただ、組織力だけではヨーロッパは勝てないよ。やっぱりスパイスがないと。 須: スパイス? 帆: そう。組織力や技術力の差を覆す力をもたらすひらめきを持った選手が1、2人はチームにいないと。スパイスとはチームにもたらすアクセントのことかな。 須: へぇ~、じゃあ、そのスパイスがまだ今のチェルシーには足りないんですか。 帆: いや、そうでもないんだ。実はそのスパイスが誰になるかが見え始めてる。 須: おぉぉ。すばりその選手は。 帆: オランダ代表期待の星ロッペン。 須: へぇ~。 帆: 以前いたエールディビジのPSVで頭角を現し、EURO2004で大活躍。今、世界中で期待される若手の一人であることは間違いないね。 須: その彼がスパイスとなると考える根拠は? 帆: ロッペンの持ち味はドリブルとスピードなんだけど、特にこの持ち味が生きるのはサイドライン際だとされているんだよ。だから、どちらかというとサイドラインを駆け上がって中央にセンタリングをしてFWがゴールを決める役割を担うことが多い。ところが、このロッペンは切れ味鋭いドリブルとスピードに加え、ゲームメイクのセンスが高いことが最近の数試合で分かってきた。単にパスがうまいわけじゃなく、スペースに走りこんで、相手DFを引き付けることもできる。つまり、 須: つまり? 帆: 一人でも試合を決定できる能力を持っていれば、同時に仲間を使って試合を決定できる能力を持ってるんだよ。 須: つまり、どんな状況の試合でも試合を決めることができる、と? 帆: そういうこと。組織力はあくまで集団としての不安定な材料を取り除き、安定したパフォーマンスを目指すことが目的であるから、組織力が向上する=試合が勝てるわけじゃないからね。こういう試合を決定できる選手、つまりチームにアクセントをもたらすスパイス的な選手がいるチームは強いよ。 須: なるほど、なるほど。確かに強いチームを振り返ると必ずそういう選手の名前が思い浮かびますもんね。 帆: そうだね。今までのチェルシーは駒が揃ってたけど、そこが足りなかった。これで一流チームへの道が開けたかもね。 須: おぉ~。今シーズンはチェルシー旋風が吹き荒れるかもしれませんね。 帆: 昨シーズンはどちらかというとピッチ外で旋風を巻き起こしてたからね。今シーズンは期待だぁ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.11.17 00:48:39
コメント(0) | コメントを書く
[フットボール] カテゴリの最新記事
|