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テーマ:水系ペットのお話(2827)
カテゴリ:熱帯魚といろいろ
その黒い虫のことを当初は小バエだと思っていました。 毎日3~4匹、キッチンの壁や天井に張り付いているのです。 ティッシュペーパーを持ってそーっと近づき、エイッと掴むと、難なく掴めます。 時に失敗することもありますが、飛び立ったと思うとすぐに近くの壁にとまり、容易に捕まえることができます。 ティッシュごしに硬い感触が残り、どうやらハエなどではなく甲虫なのではないか? なんとなく不潔な感じもしませんので、根気よく見つけては退治を繰り返しておりました。
ここで、半ばキレ気味に訴えかけてきたのが奥様です。 「水槽から虫がわいているんじゃないの?」 奥様は普段から水槽から発する匂いに敏感なところがあり、水換えなどを私の替わりにやってくれたことなどありません。 唯一、プレコにきゅうりを与える時だけ、ピーラーで皮を剥き、半分の長さに切ってから浮かびあがらないように「水草のおもり」をはさんで沈める、という作業だけをやってくれます。 きゅうりが1本58円しても、これだけはなぜか継続してやってくれます。 次の日の食べかすを取り出す作業までやってくれれば完璧ですが、さすがにそれは手に余るようで、私の仕事です。
そんな奥様ですので、水槽に関してはあまり好意的な感情を抱いているとは言えず、何かあるたびに水槽のせいにしがちなのです。 ですので、今回の発言も理解できないわけではありませんが、熱帯魚を愛する私としては根拠はありませんが「そんなはずなないよ・・」と勇気を振り絞って反論しました。 しかし、奥様の疑いを晴らすには言葉だけでは不十分のようで、実際黒い虫は毎日継続的に補充されています。
そこで、重い腰をあげ、ネットで情報を探すことにしました。 黒い虫 部屋の中 羽 などの言葉で検索すると、それなりにヒットします。 どうやら、穀物を糧とする甲虫が疑わしいようです。 しかし、細長い顔から真っ先にコクゾウムシを疑ったのですが、米、大豆、小豆などの穀物は全て密封した容器に入っています。 リビングやベランダの植木鉢を疑いましたが、どれだけ目を凝らしてもそれらしきものの姿は見当たりません。 もちろん、水槽の中で繁殖できようはずもありません。 プレコならともかく、多数のプラティから逃れて脱皮できるほどの昆虫が水槽に潜んでいるとは到底思えなかったのです。
そこで、もう一度状況を整理しました。 ・昆虫の外見は穀物を食べる害虫のよう(顔が長い)である。 ・キッチンの壁や天井で見つかり、つながっているリビングにはほとんどいない。 ・発生時期はここ数週間である。 ・毎日少しずつ出現する。
以上のことから、やはりキッチン周辺が疑わしいとの確信を持ち、もう何度も見たはずの戸棚を空けました。 じっくり目を凝らしてみてみると、ジップロックに入った干し柿が。 外見は普通でもちろん虫の気配はないのですが、田舎から送ってもらった自家製の干し柿。 急速に怪しくなってきました。 で、袋を持ち上げて見ると、やけにオガクズのような粉が。 干し柿のはずなのになぁと思いつつひっくり返してみると、いました、奴が。 透明な袋の中でモソモソと動き回っています。 幸い(?)ウジャウジャという数ではありませんでしたが、危うく放りなげそうな数のそれがいました。 いったいどこから外へ? 袋自体を良く見ると、ジッパーの部分はきっちりしまっていますが、袋の表面にところどころ5ミリの程の穴が開いているを発見しました。
奥様に、「謎はすべて解けたよ」とその袋を見せ、ショックを受けない程度に虫が蠢いているさまを見せました。 それでも奥様は半信半疑でしたが、私が「この穴から出てきたんだよ」というとようやく納得してくれ、袋ごと捨てることに同意してくれました。
もちろん、これ以上少しでも家の中に置いておくのは気持ち悪いので、そのままゴミ捨て場に直行。 干し柿を作ってくれた田舎のおじいちゃん、おばあちゃんに心の中でゴメンといいながら葬りさりました。
これが「黒い虫事件の」顛末ですが、熱帯魚水槽の無実を晴らすことができ、何よりでした。 多分、濡れ衣を着せられた熱帯魚たちも私に感謝してくれていることでしょう(^◇^) ランキングに参加しています。ぜひ、クリックをお願いしますm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年08月26日 19時51分23秒
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