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カテゴリ:アラブ
「イスラームから考える」という本が白水社から出版されたので、早速アマゾンで購入しました。著者は師岡カリーマ・エルサムニーさんです。
テレビやラジオなどで活躍されているカリーマさんですが、「恋するアラブ人」を読んで、すごく文章がうまい方だなと思いました。 この本は題名からだとかなり硬めの内容を想像しますが、彼女の日頃感じたエッセイ的な内容で読みやすく、あちらこちらにアラブの詩人の名前や作家の名前がでてきたりして、アラブに興味がある方は是非読んでいただければと思います。 アラブ人と日本人の間に生まれた彼女はどうしてもアラブ人と日本人の両方の代表を兼ねて喋らない立場になることが多く、その戸惑いが文章のなかにしばしばでてきます。 そして、この個所は日本人的な考え方だなあと思ったり、やはりここはアラブ的なのかな、と思ったりして、なかなか面白く読むことができました。 「原理主義」の意味についてやらコーランの翻訳についてなど、いくつか日頃引っ掛かっていたような事もサラッと書かれています。 全体的には、アラビア語を話し、イスラームの教えを守り、西洋音楽を愛し、世界中に多くの友達をもっているカリーマさんの素直な心情が随所に出てきています。 でも扱っている題材が題材だけに、前回の「恋するアラブ人」に比べ全体のトーンが少し重くなっている感じです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.04.28 15:22:57
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