アラビア書道とその周辺

大阪のミナミに本店のある神座（かむくら）というラーメン屋が2005年に東京に進出し、現在では池袋、新宿歌舞伎町、渋谷センター街店を構えています。
渋谷と新宿にはいままで何回か行ったことがありましたがいつも結構繁盛しています。

ここのラーメンは自称おいしいラーメンと言っています。
スープにギトギト感がなく、コクがある出汁のような感じで野菜から出た甘味のようなものがあります。具には、大量の白菜が入っています。
また、ネギラーメンを頼むと、１００円でネギを別皿に山盛りにして持って来てくれるので、十分に堪能できたりと、かなり特徴のあるラーメンです。

先日久々に新宿店に立ち寄ったところ、面白い看板が出ていました。曰く、「このラーメンはスープに”豚”を使用していません。我々は”豚”なしでラーメンを作ることができます。チケットを渡すときに”ノー・ポーク”とスタッフに言って下さい。」と、それも英語でのみ書いてありました。

ということは、このスープは豚成分が入っていないことらしいです。もちろん普通に注文すれば、チャーシューが入ってくるので、「ノーポーク」と言えばチャーシューを外してくれるのだと思います。

果たしてこの看板は誰を対象に書かれているのかという謎が残りました。
英語でしか書かれていないので、基本的には日本人以外を対象にしていると考えられます。ひょっとしたら、外国人イスラム教徒でも食べることができますよ、と言いたかったのかも知れません。でも、それならハラールと書くべきです。

鶏や牛のスープは入っているような気がしますが、スープ成分については同社のホームページにも何も書かれていませんので良く分かりません。
鶏や牛のスープでもちゃんとイスラムの宗教儀式に則った鶏や牛を使っていない限り、厳密に言えば、イスラム教徒の方は食べることができません。

スープが１００％植物成分と魚成分でないかぎりハラールとは言えないのです（その他にもアルコールやゼラチンなどの問題もありますが）。

まあ、考えられるのは、「豚成分」にアレルギーを持つ外国人でも食べられるということか、イスラム教徒（もしくはユダヤ教徒）でないものの、豚が全く嫌いな外国人を対象としているということになります。というとかなり限られた人を対象としていることになります。

一度、この看板の真意を聞いてみたいと思います。

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例の看板とネギラーメンのネギ