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アラビア書道とその周辺

アラビア書道とその周辺

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2010.07.09
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カテゴリ:催し物
第17回東京国際ブックフェアに行きました。

金曜日の午前中ということで多少は空いているかと思いましたが、結構な人出でした。

何はともあれ、今年のテーマ国であるサウジアラビアのブースに行きます。
かなりの広さのブースを確保し、サウジアラビアをジオラマで紹介、メッカのモスクの模型展示、ベドウィンテント、本の展示などがゆったりとスペースをとって並べられていました。そしてアラビア書道のコーナーがありました。

アラビア書道は誰が担当しているのかと見てみると、佐川先生ともう一人アラブ人が並んでいました。佐川先生は和光大学の先生であり、シリアでアラビア書道を勉強された方で当方も良く知っていましたが、このアラブ人の方は初めて見る顔でした。

少しお話を聞いてみると、メッカ出身のイブラヒム・アル・アッラーフィと自己紹介されました。トルコのハッサン・チャラビー氏、オズチャイ氏、サウジアラビアのマイムーン氏などに師事したということでバリバリの書家です。

お二人で、来場者にハガキ大のカラーアート紙にお名前を書くというパフォーマンスをされていました。書体はジャリー・ディーワーニとディーワーニで書かれていました。カラーインキも多少使って少しアクセントをつけて、なかなか綺麗な作品を書かれていました。ペンは葦ではなく、竹箸を削ったようなものを使われていました。
ただ、ジャリー・ディーワーニは書くのに少し時間がかかる上、インクの乾きが悪そうでしたので、少しバックオーダーが溜まっているように見えました。また、紙が足らなくなり、佐川先生が買いに行くというハプニングが起こっていました。

この調子では土日は大変なことになるなと、人事ながら心配になりました。会場にはアラビア書道の生徒さんも何人か顔を出されていました。また、サウジのブースでお手伝いされている方にアラビア書道の元生徒さんもいらっしゃいました。

更に、NHKテレビ講座にも出演されていたエジプト人のエバ・ハッサンさんがなぜか駆り出されて会場案内をしていました。ジオラマの説明にも彼女がアバヤを着て、映像に写っていました(隣ではエジプトもブースを構えていたのに大丈夫かな)。大忙しです。

受付ではパンフレット、写真集などをバンバン来場者に配っていました(私はいつもアラブイスラーム学院で頂くものばかりなのでもらいませんでしたが)。

肝心な書籍の展示ですが、予想通り、宗教関係書、国王関連書、それから子供の絵本が多かった気がします。子供向けの絵本はなかなか色も綺麗で、紙質もよく、何冊か欲しかったものもあったのですが、全て売り物ではなく、展示だけとのこと(ただ、ひょっとしたら最終日にはもらえるかも知れないとの噂もあり)。

近くにイランの出版社も例年のように出品していましたが、いつものハーフェズや、ばかりで新味はありませんでした。

他の出版社のブースも周り、めぼしい本を何冊か購入しました。だいたいどの出版社も20%引きですのでお買い得です。結構在庫一掃セール的なところもあり、倉庫の隅で埃をかぶっていたような本も出ていました。
白水社には本田先生の「アラビア書道の宇宙」写真集が出ていました(埃はかぶっていません)。20%引きで買えますので、まだお持ちでない方はチャンスです。

今年の目玉は何と言っても電子書籍です。大手印刷会社が電子書籍を写したipadを並べて宣伝しています。どこも人だかりです。現在の紙の書籍が100%電子書籍に移ることはないと思いますが、色々な提案の仕方もあり、面白い媒体です。各社凌ぎを削っており、恐らく1年ほどでかなりの数の本が電子書籍に移ることになると思います。

サウジブースの様子(一応写真禁止です)

上から、サウジブース受付、書家イブラヒム氏(隣は大使館の人)、お名前書きの現場、テントにくつろぐ人々





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最終更新日  2010.07.10 01:47:31
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