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カテゴリ:アラビア書道
今回のマレーシア・タイ個人旅行の中で、マレーシアで会ってきた書道家さんのホームページを紹介します。
この方は以前、マレーシア郊外のシャー・アラム(Shah Alam)市にあるRestu Foundationというイスラム教普及組織でコーランなどを書いていた方でしたが、現在は独立して会社を作り、アラビア文字デザインでのインテリア、モスクの内装を手がけたり、アラビア書道教室の開催、大学でアラビア書道を教えたりと幅広く活躍されています。 メインページのCalligraphy Galleryには、スルス、ディーワーニ、ナスヒー、クーフィー、ジャリー・ディーワーニなど色々な書体を書き分けた、彼の作品が掲載されています。 面白いのはLogo Gallery のページです。 比較的オーソドックスな花や葉っぱにデザインしたものの他にオートバイ、車の形にデザインしたものがかなりの数あります。これらは会社のロゴ用にデザインしたものと言っていましたが、もともと、アラビア書道には伝統的にこのスタイルは良くあります。例えば西洋梨、獅子、鳥の形に見立ててコーランの文言を入れ込むというものはよく見かけます。その現代版と言ったらよいでしょうか。 また、Family tree、すなわち、家系図を木の葉の形で表現したものもなかなか面白いです。右の方にあるFamily Treeというところをクリックしてみて下さい。いくつかの作品が出てきます。 自分の家族の名前を葉っぱ一つ一つに書いてあるのですが、この需要も割に多いということでした。 マレーシアはイスラム教国で、もともとアラビア文字を使っていたのですが、現在はローマ字に変わっています。ただ、街角でも良くアラビア文字を見ますし、地方に行けば今でもアラビア文字を使っている州もあるように、アラビア文字が生活の中に余り抵抗無く入り込んでいます。このため、会社のロゴなどをアラビア文字で作るというような仕事も結構あるようです。 このホームページを見ていると、アラビア文字、アラビア書道の新しい展開を見ることもでき、新作のためのいろいろヒントになると思います。 尚、この書道家さんはまだ若いですが、非常に気さくであり、英語でのコミュニケーションも問題ありません。多分マレーシアではアラビア書道でのリーダー的なポジションにあると思います。 秋には事務所を拡張し、展示施設と書道教室を別途作りたいと言っていました。 Shah Alamはマレーシアから郊外電車で40分ぐらいのところにある町です。通称ブルーモスクのある町の方が通りがよいかもしれません。 Calligraphy Galleryのホームページ: http://diwanikraf.com/galeri/ Logo Calligraphyのホームページ: http://diwanikraf.com/gallery2/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.06.13 00:05:58
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