ひさしぶりのモミジの天ぷら
池田・石橋のお稽古のあと、神戸のお稽古まで少し時間があるので、急に思い立って箕面(みのお)に行くことにしました。テレビで「大阪の人はモミジの葉っぱを食べる」ということを放送していたのでそれを思い出したのです。テレビでは大阪人は普通にモミジの天ぷらを食べているような印象があったのですが、これは箕面地域限定のお話です。箕面まではお稽古場所のある石橋から阪急電車で10分もかかりません。沿線は全くの住宅街なのですが、終点の箕面から急に山道になり、温泉があったり、紅葉狩りで有名な箕面の滝があったりと観光地になります。箕面駅から箕面の滝までは歩いて片道2.8キロとあり、それほど遠くありませんが、そこに至る道の両側にある土産物屋でモミジの天ぷらを売っています。モミジの天ぷらを売っている店は数軒ありますが、どこも判で押したように同じです。店の端っこのほうでおばあさんが座って天ぷらなべの傍らに溶き粉を置いて一枚一枚モミジの葉っぱに衣を付けて揚げます。衣をかなり厚めに付けるのでできあがりは余りモミジらしい格好はしていません。モミジの葉っぱは食用にわざわざ栽培し、かつ1年間も塩漬けしたものを使用しているとのことで、そこらへんに生えているものを適当に揚げているのではないとのこと。久しぶりに食べてみましたが、ほぼカリントウ味の素朴な甘いお菓子です。天ぷらという名前ですが、天ぷらでは全くありません。モミジの味はほとんどありません。別に何の葉っぱでもよさそうな気もします。特にすごいノウハウがあるように見えないのに、モミジの天ぷらは箕面以外では見たことがありません。箕面の滝に行く時にできたての熱いものをかじりながら歩き、帰りに美味しかったのでお土産に買うというパターンだと思います。どの店もカルテルを結んだように同じ価格で、70g入り一袋300円、90g入り400円、そして箱入りが200g入り1,000円になっています。今日は観光シーズンではなく、また平日なのですが、結構どこも店を開けて天ぷらを揚げています。学生が天ぷらをかじりながら歩いているわけでもないので、近くの温泉客相手でしょうか。まあ最近はインターネットでも販売していますので、それ用に作っているのでしょうか。ひと月ぐらいは日持ちします。ところで、モミジの天ぷらは余りにも有名なのですが、その隣でモミジ饅頭もひそかに売っています。こちらのほうは広島の方が全国的に有名になってしまっているので全く有名でありません。それから箕面をには野生のサルがいますので、天ぷらを持って歩いているとサルに取られる恐れがあるので少し気をつける必要があります。写真はあとで。