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![]() 日本で最も高い超高層マンション「ザ・キタハマ」。高さが約209メートルある=大阪市中央区(西川博明撮影) 今年3月、高さ300メートルと日本一の超高層ビル「あべのハルカス」が大阪市阿倍野区で全面開業して話題だが、タワーマンションの高さ日本一も大阪にあることは今や知る人ぞ知る事実となっている。1位は、大阪市中央区の高さ約209メートルの「ザ・キタハマ」で、3位も大阪市港区の高さ約200メートルの「クロスタワー大阪ベイ」が続く。さらに景気回復で東京や大阪などの都心に高層タワーマンションの建設計画が目白押し。耐震・免震技術の進歩もあって、そのうち驚くような超高層マンションが登場するかもしれない。 現在、高さ日本一を誇るタワーマンション「ザ・キタハマ」は平成17年に閉店した旧三越大阪店跡地に整備された物件で、長谷工コーポレーションなど開発事業10社が再開発し、21年に完成した。 2位は、21年完成の川崎市中原区のパークシティ武蔵小杉・ミッドスカイタワーで、高さ約204メートル。3位は、18年に完成した大阪市港区の「クロスタワー大阪ベイ」の約200メートルで、かつては日本一高い超高層マンションという称号を保持していた。 この3棟が国内で高さ200メートルを超える超高層マンションとして存在感を放つが、世界を見渡してみると上には上がある。 国際NPOの「CTBUH」(高層ビル・都市居住協議会、本部・米イリノイ州)によると、世界最高峰の高層マンションは24(2012)年に完成したアラブ首長国連邦のドバイにあるプリンセスタワーで、高さ約413メートル。「ザ・キタハマ」でも世界で160位にとどまる。 とはいえ、日本ではマンションの高層化が進みつつある。国が都心回帰による「コンパクトシティ」によるまちづくりを志向するなか、開発事業者にとっては高層化で土地の有効活用を図り、マンション計画の収益性を確保しやすいとみるためだ。 地震国でもある日本ではマンションは高ければ高い方が良いわけではないが、安倍晋三政権の国家戦略特区が具体化していくなか、東京圏や関西圏では高層建築物の容積率緩和が進む見通しで、超高層マンション計画が登場してくると期待されている。 ![]() 不動産経済研究所の3月末時点の調査によると、26年以降に完成する20階建て以上のタワーマンションは全国で252棟(9万2867戸)になる見通し。昨年3月末時点の前回調査に比べ、建設計画はこの1年間で61棟(2万86戸)増えた。 建設計画が急増した背景には、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」に伴う国内景気の改善がある。マンション開発には1~2年がかかることからマンション販売の堅調さが続くなか、開発各社が積極的な投資を進めようという姿勢が強まっているためだ。 地域別では、首都圏(1都3県)が圧倒的に多い。全体の75・6%を当たる173棟(7万235戸)の建設計画がある。とくに東京の湾岸部での建設ラッシュが目立つ東京23区内だけで、111棟(4万7037戸)と全体の過半数を占める。 一方で、近畿圏(2府4県)も全体の16・9%に相当する47棟(1万5689戸)の計画がある西日本の集中エリア。なかでも大阪市内は26棟(8810戸)が計画されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.06.11 22:32:56
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