十五夜のミジカイダン(>v<)
9日は薄日のさす時間はあっても雲が多く、夜には雨になったさいたまです ↑ 窓から見えた9日の月 10日は十五夜ということで。 無料小説のカクヨムに、天西照実というペンネームで十五夜の超短編を投稿しました。 短い身近な創作怪談『ミジカイダン』の45話目ですが、十五夜のお話をここにも曝してしまいます(数日で消してしまうつもりです)。 カクヨム公式レビューの『夏といえばコレでしょ!! 4選』に選んでいただきました♪♪ 夏といえば怪談ということで、まずは初心者コースから見てみようかな~~という方々に楽しんでいただける内容です。 せっかくの十五夜なので、ちらっとご覧いただけると嬉しいです 『名月』 今夜は十五夜って、ニュースで耳にしていたんです。 でも、わざわざ団子とススキを用意するわけでも無くて。「あぁ、今夜は中秋の名月かぁ、晴れるかなぁ」 くらいに思っていたんです。 住宅地の小さいアパート暮らしなんですが、道を挟んだ向かい側の一軒家が建て替えをするため、更地になっているんです。 僕の部屋は1階なんですが、目の前の家が更地になっているおかげで、窓から夜空がよく見えます。 ちょうど上がってきたばかりの月が、とても大きく見えました。「おー、中秋の名月だ」 なんて、独り言を呟きましたよ。 部屋が明るいと見えにくいので、電気をパチッと消してみたんです。 窓から月を見るつもりでしたが、屋内の異変にギョッとしました。 暗くなった部屋の中に、何人もの人影が現れたんです。 影のような人たちって言った方が良いのかな。 人の形をした黒い存在が、散らかった部屋の中で立っていたり座っていたり。 みんな窓に向かって、月を見上げているんです。 驚いて部屋の電気をつけたら、影のような人たちは姿を消しました。 見間違いようのない状況というか。 別に怖いという感覚でもなかったんですが、あれは何だったんだろう。 近所に住んでいる友だちに電話して、十五夜の月がよく見えるから来てよって。 お酒も買ってあるしって言って、うちに呼んでみました。 いつもビールは買い置きしてあるんですけどね。 すぐに友だちが来てくれたので、部屋は明るいままビール飲んで世間話して。 寝る時にまた電気を消さなくてはいけないので、友だちがいる内に、電気を消した方がよく見えるかなーなんて言って、部屋を暗くしてみたんです。 その時は、月もだいぶ高い位置に昇っていて、影のような人たちの姿も見えませんでした。 驚きはしましたが、怖さを感じなかったことも不思議です。 あの時は、僕の部屋が絶好のお月見スポットだったのかも知れません。 来年には目の前の家も新築で出来上がると思うので、なにかが集まることもないかなと思っています。 あの人たちは、ご近所に存在する幽霊だったのでしょうか。※※※※ 本日の野良ニャン ↑ お月様みたいな色の『茶ロング君(♂)』 十五夜のお月様、キレイに見られるといいね(*^_^*) 最後までご覧いただき、ありがとうございました。