はやぶさ 遥かなる帰還 観てきました(*´Д`*)♪
■監督:瀧本智行 ■出演:渡辺謙 (山口駿一郎) 江口洋介 (藤中仁志) 夏川結衣 (井上真理) 小澤征悦 (鎌田悦也) 中村ゆり (松本夏子)ほか■ストーリーイントロダクション"彼"は宇宙から希望を抱えて還ってきた―――。地球から遥か3億キロ先にある小惑星「イトカワ」。その地表に到着(タッチ・ダウン)して岩石サンプルを持ち帰るという、世界初の高難度ミッションに挑戦した小惑星探査機『はやぶさ』は、当初の計画よりも帰還が3年延びるアクシデントに見舞われながらも、7年間60億キロの宇宙大航海を終えて2010年6月13日、サンプルの入ったカプセルを地球へと届け、自らは大気圏の中へと燃え尽きていった。この全世界が注目した歴史的偉業の裏には、『はやぶさ』プロジェクトチームの闘いがあった。化学エンジンの不良、燃料漏れによる姿勢制御不能、太陽パドルの発電不能。幾度も絶体絶命の危機に陥りながら、『絶対に諦めない』『決して見捨てない』という強い意志を持って、必ず『はやぶさ』を地球へ帰還させるために結束したチームのメンバーたち。そこには日本の科学者や技術者と、遠い深宇宙で孤独に航行する『はやぶさ』との強い絆があった。そしてこの壮大な計画を支えたのは、各々が志を抱いてこのプロジェクトに参加した名も無き人々の"技術力と人間力"であった。今回の映画では、まだ語られていない『はやぶさ』に人生を賭けた日本の科学者と技術者たちの魂の物語が綴られていく。主演を務めるのは『ラストサムライ』『インセプション』など、日本が世界に誇る名優・渡辺謙。この計画に参加した科学者・技術者を率いる『はやぶさ』プロジェクトマネージャーの山口駿一郎に扮し、どんな時でも希望を捨てずにメンバーの力を信じて彼らをまとめ上げていく、あるべきリーダーの姿を体現している。山口を支えるイオンエンジン担当の藤中仁志に江口洋介。同じくイオンエンジン担当で民間企業からプロジェクトに参加している森内安夫に吉岡秀隆。カプセル担当の鎌田悦也に小澤征悦、JAXAの学生当番の松本夏子に中村ゆり、JAXA幹部の大下治夫に石橋蓮司、JAXAの広報担当・丸川靖信に藤竜也、7年にわたるプロジェクトを新聞記者の視点から追い続ける井上真理に夏川結衣、彼女の父親で日本の技術を支えている町工場の社長・東出博に山崎努など、日本映画界を代表する俳優という"技術者"がここに集結。遥かなる航海を続ける『はやぶさ』を地球へ帰還させるために一人ひとりの挑戦がやがてひとつの奇跡へ結実する物語は、我々に勇気と希望をもたらすことだろう。あらすじ2003年5月9日十数年の歳月を費やして開発された小惑星探査機『はやぶさ』を搭載したM-V-5ロケットが白煙と轟音を残し、鹿児島県内之浦宇宙空間観測所から青空の彼方へと飛び立った。その最大の目的は小惑星「イトカワ」へ行き、そこにある石や砂を地球へと持ち帰ること。このサンプルが手に入れば太陽系の起源、地球の起源を探る上で大きな成果が期待される。しかしそれはまた、世界でも例のない困難なミッションへの挑戦でもあった。打ち上げを万感の思いで見守る『はやぶさ』プロジェクトマネージャーの山口駿一郎教授 (渡辺謙)は、「今日こそ、『はやぶさ』の長い、長い、旅路の始まりだ」と決意を新たにする。報道陣に交じりながら、新聞記者の井上真理(夏川結衣)もまた、飛び続けるロケットを見送っていた。2003 年12月『はやぶさ』の航行がようやく安定して来た頃、真理は火星探査機「のぞみ」の通信が途絶したことを知る。「のぞみ」の軌道計算を手掛けた山口は、必死に復旧のために奔走するが、JAXA幹部の大下治夫(石橋蓮司)から「のぞみ」の運用中止を言い渡される。山口は改めて、『はやぶさ』プロジェクトの完遂を誓った。一方、真理はカプセル担当の鎌田悦也(小澤征悦)などプロジェクトの研究者たちを取材するうちに、まるで子供のように純粋で一途な彼らに惹かれていく。彼女が山口への取材で訪れた時、JAXA広報担当の丸川靖信(藤竜也)は、「山口先生は他の人と違って手ごわい。典型的なじょっぱり(強情張り)ですよ」と、そのしぶとい人間性がチームを支えていることを匂わせた。2004年5月『はやぶさ』は地球の重力と公転速度を借りて、方向転換とスピードアップを行うミッション「地球スウィングバイ」を成功させる。同年7月には、目的地の小惑星「イトカワ」の撮影に成功。真理はプロジェクトチームの取材を続ける傍ら、疎遠になっていた父親・東出博(山崎努)と会う。資金繰りに苦しむ町工場の社長である東出は、かつて宇宙関係の部品も作っていた。妻を亡くして仕事も減った父を心配しながらも、自分も夫と別れてシングルマザーとして働く大変さから、東出と話し合う時間をなかなか作れない真理。悩みを抱えた親娘の距離は、すぐには埋まらない。2005 年11月19日『はやぶさ』が小惑星「イトカワ」への到着(タッチ・ダウン)に挑戦。しかし最初のタッチ・ダウンではサンプル採取を確認できなかった。同月26日、再度の挑戦に成功し、「イトカワ」のサンプルを採取。学生当番の松本夏子(中村ゆり)をはじめ喜びに湧く管制室。だがその後トラブルが発生。化学エンジンの燃料が漏れ、姿 勢制御も不能となった。すべての望みは藤中仁志(江口洋介)と森内安夫(吉岡秀隆)に託される。二人は本来の目的ではない、イオンエンジンの燃料キセノンガスの噴射によって姿勢制御に成功し、『はやぶさ』は危機を脱する。しかし姿勢制御に時間を要したため、地球への帰還は予定よりも3年延びて2010年6月に変更せざるを得なくなる。2005年12月『はやぶさ』からの通信が途絶した。行方不明になった『はやぶさ』を必死になって探す山口たち。3億キロ彼方の『はやぶさ』を案じ、飛不動を訪れた山口は東出と偶然に出会う。ともに宇宙へ自分の人生を賭けた男たち。「今頃(『はやぶさ』は)どこをほっつき歩いているのか」と珍しく弱気を見せる山口に、東出は「先生。『はやぶさ』はきっと帰ってくるよ」と励ました。通信が途絶えて46日目、遂に『はやぶさ』から微弱な電波が届いた。しかし喜びもつかの間、それからさらに4年の航海を『はやぶさ』は行わなくてはならない。頼みのイオンエンジンも4基のうち、やがて3基がトラブルに見舞われた。2009年11月遂に最後のイオンエンジンが停止した。プロジェクトチームが最大の危機に直面した時、山口はリーダーとして覚悟の決断を下した。『はやぶさ』を故郷の地球へ帰す。その決意を同じくした藤中と森内は、わが子同然のイオンエンジンに最後の指令を送った。満身創痍になりながらも地球へ戻ろうとする『はやぶさ』のため、チームの技術と想いがひとつになる。そして東出と真理もまた、『はやぶさ』の帰りを願う気持ちで親娘の間に再び絆が結ばれようとしていた……。__感想。朝日新聞の記者が絡んでくるのは好きじゃなかった。ナレーションが下手くそすぎてその辺は萎えましたけれどね。ここは淡々と落ち着いた語りのプロの男性ナレーターを起用した方が良かったんじゃないかな。私が気にくわなかった点の大きな部分はその辺くらいかな。あとは良かったです(*´Д`*)はやぶさの数々のトラブル・アクシデントについては今更なので説明しません。上のあらすじを読んでね。残念ながら予定が合わずトップバッターの「はやぶさ/HAYABUSA」を観ることが出来なかったので、それとの比較は語れません。「はやぶさ/HAYABUSA」の方が良かったという感想が多いので大変後悔してますが、まぁ先入観無くこの作品を観ることが出来たので、その感想を語りたいと思います。私は元々宇宙関係が大好きなので映画化云々の前からはやぶさの事は知ってました。あかつきもイカロスもみちびきもDCAM2もDCAM1もみんな好きだー(*´∀`*)のぞみの事も描かれていて、うっ…(´;ω;`)ブワッと胸が痛みました。私の脳味噌が理系脳だったら、是非そっちの道へ進みたかった位です。残念ながら方程式で蹴躓いてしまったw文系脳なので早々に断念しましたがww(笑い事じゃない( TДT))だから長きにわたるJAXAの困難を知っているので、冒頭のはやぶさがソーラーパネルを開いた場面でこれから起こる困難の数々を思い、涙がぶわっと出そうになりましたノ(´д`*)お恥ずかしい…そしておんぼろ施設を映像でまざまざと見せつけられて「まともな予算つけろや政府ー!(# ゚Д゚)」と改めて日本政府の宇宙開発軽視を思い知らされたわけです。私が勤めていた零細企業の方が良い環境だったわよ。どんどんそういうところを前面に押し出して欲しいわ!そして国民の皆様がいかに低予算でJAXAが頑張っているかとというのを認識して欲しいと思います。こんな最先端技術なのにフロッピーディスクとか…その辺の極貧リアリティが泣けてくる。NASAの人の苦笑も分かるわ。あと、名もない縁の下の力持ちにスポットを当ててくれたのも良かったと思います。倒産寸前の町工場等の沢山の人々の理解と支えがあって、はやぶさは飛んでイトカワへ降りたってそしてお土産を持って帰ってくることが出来たんですから。国がまともな予算を付けてくれないから、そういった下請けの人達へ支払うお金も無いんだよね。ほぼボランティアで試作品を提供しつづけている姿勢には頭が下がります。それから、メーカーの立場もきちんと描かれていて良かったです。会社とJAXAとの間で板挟みになっているNEC社員の苦悩と葛藤も理解出来ました。そうですよね~メーカーの立場としては「商品にならないと意味がない」んですもんね~難しい所だ。民間企業も「夢」だけじゃ食っていけませんからね、現実問題。もっと予算に余裕があれば話は別なんでしょうけれどねぇ(´・ω・`)どこもかしこもカツカツで泣けてくる。でもそれでも工夫して成果をだすのが、日本人の“忘れかけられている”長所だと思いました。何かに無心に純粋に情熱を傾ける人間って美しい。こういったハングリー精神が「順繰り」に受け継がれていかなければならないのですね。若い人達が理系に宇宙に興味を示して、川口淳一郎さん達の後を継いでいって欲しいな~と願います。そしてまた、町工場の技術も継承されていかねば…と思いました。最先端技術を支えるのは、小さな町工場の努力でもあるのですよ。企業の海外進出よりも、こういう部分に目を向けて欲しいわ…ここが崩れたら日本駄目になる。実話ベースなので、物凄い山場…というのをドラマティックに描かなかったのも好感触。強烈な山場だらけの道のりだったんですけれどね。わざとらしくショッキングに描かずに淡々と極力ありのままレベルで再現してるのは良いですね。日本人の喜怒哀楽はこんなもんなんだから、大げさに「ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!」みたいな脚色は不要だと思います。だから余計に記者が浮いていた(´・ω・`)要らないよ記者。というわけで、大変おすすめなのですが、事前に「はやぶさ」の事を予習しておくとよ楽しめると思います(=゚ω゚)ノこれは「おかえり、はやぶさ」も観ねば。あー「はやぶさ/HAYABUSA」のアンコール上映、してくれないかな。