|
カテゴリ:本
ドラマ
強盗殺人を犯してしまった本来心優しい兄。その弟の半生を綴っています。 よくある被害者側の人生ではなく。加害者側からの人生を描写しています。 兄の犯罪のためにどこに行っても成功を収めようとするとするりと逃げていってしまいます。 世の中からの差別にも苦しみます。 何も知らない刑務所にいる兄から毎月届く緊張感のない手紙が苛立たせます。 差別に憤りを感じることもありますが、その世の中が自分自身と重なるように書かれていて、「差別は当然と」主人公が勤めている会社の社長に言われるように、まったく偏見の目で見られないことも事実です。 差別に毅然と立ち向かおうとする主人公家族ですが、これを「甘え」だと社長に言われて弟のとった行動とは。 加害者とその家族、その周りに関わる人との人間模様がよく見えてくる作品です。 90点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月03日 13時30分47秒
コメント(0) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事
|