あすなろ日記

2024/02/27(火)17:55

秘密「告白」3 第4話

「秘密」詩・小説(72)

BLの苦手な方は読まないでください。   18歳未満のお子様も読んではいけません。   あくまで二次創作ですから、苦情は一切受け付けません。   何卒ご容赦くださいませ。                  僕がわざと答えずに寝たふりをしていると、青木は後ろから僕を  抱きすくめ、僕のパジャマに手を入れてきた。  「うん、やめ・・・」  「反応良いですね。やっぱり起きてました?」  青木が耳元でささやく、そのまま耳たぶを甘噛みされ、ねっとりと  舐められた。  「あ、やめろ・・・」  僕が首をよじって青木を見ると、青木は僕の唇に口づけした。とろ  けるようなディープキスに僕はまた抵抗することを忘れてしまった。  青木の手が僕の身体を狂わせる。舌と舌を絡め合わせ、快感を  むさぼるように何度も唇を合わせた。  「口でしてあげましょうか?」  青木が意地悪く僕に聞いてきた。青木はいつもベッドでは意地悪  になる。僕は少し照れたようなしぐさで目を閉じて青木が服を脱が  せるのを待っていた。僕はいつも何もしない。青木が与えてくれる  快楽を味わうだけ。快楽は甘い蜜のように僕を溶かし、トロトロに  溶けた僕を青木は美味しそうに舐め上げ味わうのだ。  「薪さん、もう1本指入れていいですか?2本じゃキツイかもしれ  ないけど、慣らさないと俺のが入らない。」  「あ、ダメ、やだ、いっ、痛いっ。」  「薪さん、ローションって知ってます?これつけると滑りがよくなるん  ですよ。明日のために買ってきたけど、今日、使っちゃいますね。」  「あ、やだ、やめろ、青木。」  「また、痛いのヤダって泣くんじゃないでしょうね?もうこれ以上待  てませんから。」  「あああああああああああ~」  青木が僕の身体に入ってきた。信じられないほどの激痛が僕を  襲った。僕は身体をのけぞらせ苦痛に耐えた。身体の中で青木が  動くたびに僕は悲鳴をあげ、青木にしがみついた。  「薪さん、痛いですか?すみません。」  「ばか。あやまるなよ。」  「薪さん、好きです。愛してます。」  青木は僕にくちづけした。愛してるという言葉は魔法の言葉だ。  どんな苦しみも愛があれば乗り越えられる。僕に再び快感の波が  押し寄せた。僕の悲鳴はいつの間にか嬌声へと変わり、愛の高波  が僕を更なる高みへと押し上げ、僕の思考回路は津波にさらわれ、  頭が真っ白になった。  「薪さん、大丈夫ですか?ちょっと切れちゃいましたね。でも、  薪さんが感じてくれて良かった。」  青木はティッシュで僕の身体を拭いながらそう言った。  僕はぐったりとして何も答えなかった。  とうとう一線を越えてしまったけど、不思議と後悔はなかった。  「薪さん、メリークリスマス!開けてみてください。」  青木は可愛いリボンの付いた小さな箱を差し出した。  「青木、クリスマスイヴは明日だぞ。」  僕がそう言うと青木はくすっと笑って、こう言った。  「薪さん、時計を見てください。もう夜中の2時ですよ。薪さんが  ベッドに入った時にはすでに12時まわってたのに気づかなかった  んですか?」  僕は時計を見て、今日が24日であることにようやく気づいた。  「さあ、早く開けてみてください。」  青木にせかされて僕は包み紙を破って小箱を開けた。指輪だった。  シルバーリングかと思ったが、プラチナだった。  「プロミスリングです。ステディに贈る。」  青木は僕の手をとり、左手の薬指にそっとはめた。  「結婚してください。」  「ばか、僕は・・・」  「籍を入れるのは無理だってわかってます。でも、一緒に暮らしま  しょう。一生俺のそばにいてください。俺は死ぬまであなたを愛し  続けます。」  青木は僕を抱き寄せた。僕は青木の腕の中で、それも悪くないと  思った。僕はまだ青木に愛してると言ったことがない。今まで誰も  愛したことがないから、これが愛なのかわからないからだ。青木は  勝手に僕が照れて何も言わないだけだと勘違いしている。僕は  青木のそんな傲慢で強気なところが好きだった。愛とはただ単に  好きの延長上にあり、一緒にいて幸せと感じることであるなら、  100%僕は青木を愛してる。でも、まだそれは確かな定義では  ないのだから、確信できるまで黙っておこう。いつか僕は青木に  愛を告白する時が訪れる気がする。それまで僕の思いは秘密に  しておこう。僕はまた何も答えずに青木の腕の中で寝りについた。                              (完)                                  

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