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ある日のこと～
黒猫のゴンタは、朝から一生懸命ご飯をさがしました
６時間くらいゴミ箱をあさっていましたが

みつけたのは、海老のしっぽと、
かつおのおにぎりだったのがうれしいけど
おむすぶの袋についた、ご飯粒がすこし

わしみたいなんを、ワーキングプアーいうらしいでんな
一生懸命働いて、生活保護より収入が少なくて
質素な生活をおくらなあかんらしいでんなぁ

わし　ホームレスやし
だれも、わしのめんどうみてくれまへんにゃ

わて、イケメンちゃうから
だれもかわいがってくれへんしなぁ

ゴンタは、ふと見ると
財布をみつけました
なかには、お金がどっさりはいっていました

こんな拾てもしゃあないで～、
どこかに弁当の食べのこしでも
おちてへんやろか・・・

そのときです。
黒い怪物があらわれました
「ひえ～」
ごんたは、ぶっくりして、ベンチの下にかくれましたぁ

それは、手下を３０００羽も束ねる
カラスの王様、ブラックエンペラーでした

手下のカラスたちは、ゴンタの見つけた財布の中から
お金を集めると

飛び立って行きました。
そして、自動販売機からハト豆やビールやら
いっぱいお金をいれて出しました

いちばんの手下は、１万円札をいれて
お米の自動販売機でお米をだしました

たくさんの仲間が、お米の袋をくわえて
もどってきました

あっというまに、カラスたちは
食べ物をいっぱい集めました。

手下の１羽が牛乳を自動販売機でだしてきて
ゴンタにあげていました

ゴンタは、ぶるぶるふるえながら
牛乳のパックをくわえて逃げていきました

ゴンタ
「ひえ～　こわい　こわいよ～」
巨大なカラスたちをみて、逃げていきました

そして、すみっこで、こっそり牛乳を飲んだのでした(#^.^#)
「わし、いつなったら、豊かになれるんやろ
　わしの子供かて、飼い猫になられへんから、
　わしの子供もかわいそうやなぁ

　それに、子供そだてられるかしんぱいなあ」

そんな黒猫のゴンタでした。