大阪市の生活保護は18人にひとり、生活保護受給者約15万人で4分の1が市の予算からでていて、その額は約3000億円・・・ そして、その45%が医療費ということです。
生活保護の人は医療費が無料、その対策として保護費の受給者が診療できる医療機関の認定基準、医療機関による過剰診療や、医療費の不正請求などを排除されていくようです。
生活保護の人が睡眠薬などを大量にもらって、それを闇ルートで販売するというニュースがありましたが、保護の人が病院に行くと、よけいな検査や必要以上に薬をだされてしまうことはたしかにあるようです。
私の勤める障がい者の福祉施設では、生活保護の方が3割前後おられるようです。
生活保護の人は医療費が無料なので、ちょっと風邪をひいたので、病院に行って薬をもらって、歯医者にも行って気軽に通院できそうですが、現実にはなかなかたいへんなこともあるようです。
病院に行く場合は、区役所などに行って、A4サイズの医療券(住民票みたいな複製できない用紙)というのをもらって、病院名を行って医療券をもって通院することになります。
医療券は病院名が書かれているので、別の病院に行って治療することができません。
最初に区役所で医療券をもらうのが、人間関係でもらうということで、案外高いハードルがあって、お気軽に医療券をもらって通院するということにはなりません。
代理人が医療券をもらいに行く場合も、前もって電話をかけてなかなかたいへんで、国民健康保険所があって病院に行くようなものではないです。
それから、緊急に病院に行くと病院によってあとから医療券を請求してもらえる場合と、休日・夜間等診療依頼証、というのもあって、緊急な場合に病院にかかることはできるようです。
大阪市の生活保護の医療が改革されると、生活保護の方がかかれる病院が指定されるということになるようです。
(とくに精神)障がい者の場合
●生活保護で医療費はかからないけれど、病院に行くのはあんがい好まないようで、よほどのことがないといかないようです。
医療券をもらうのがめんどうというのもありますが、病院そのものがきらいということがありそうです
。
歯医者の場合は、通常だと3回で治療がおわりそうなのに、生活保護の人は10回くらい行くように思いますが、だからといって毎日通院することができなくて、入れ歯の人が多いという印象があります。
●私のまわりでは、皮膚科に通う方がいて、もしかすると何回も通院しないといけないと考えていたけれど、そんなこともなくて2~3回で治療がおわったようです。通院回数が少ない病院は良い病院? 歯医者だと抜かない病院がよい病院? なんていうことに? 通院であまりもうからない治療でたくさんの患者がきている病院だと少ない回数でよいということがいえるのかも?
●病院の検査
精神の障がい者の方は月に2回病院くらいにかよわれています。1日に20~30粒の薬を飲んでいるので方もめずらしくないので内臓への副作用が心配なのですが、ほとんどの病院で血液検査をやっていないようです。
●血液検査をすると費用がかかるというのがありますが、保護の人だでなくて、一般の場合もあまり血液検査、血圧、心電図などの検査をやっていないようです。
これは、生活保護の人も実費をだしても、せめて1年に1回くらいは血液検査をやったほうがよいと私は考えています。
●病院
精神障がい者の方は、病院や先生との相性みたいなものがあって、一度病院がきまると何年もおなじ病院のおなじ先生の診察を受ける場合が多いようです。また1年に何度も病院をかわる人もあるようです。
●遠くの病院に通う場合、生活保護の人も交通費がでないことがほとんどのようです。
大阪市内に住んでいてフリーパスチケットをもっている人は、2級以上無料、3級が半額で地下鉄や市バスにのって通院することができますが、それ以外の交通機関を使った場合は全額自己負担になります。
障がい者の生活保護でも1回の通院の往復で1~2000円くらいかかる場合があるようです。それからD、保護で出ないいろいろな書類で3000~5000円くらい必要なものあるようです。
●そんなにお金がかかるのなら、遠くの病院へ通わずに近くの病院にすればよいということになりそうですが・・・
●近くの病院で受け入れてもらえないことがあるようです。相性の問題で遠くの病院に行くのと受け入れてもらえないから遠くの病院に行くというのがあるようです。
●それから、入院したいけれど、入院させてもらえなくて、入院させてもらえる病院をさがさないといけないことがよくあります。
これはどんな病気でもいえることですが、お金さえだせば入院することができるかというと、そんなこともなくて、空きベッドがあっても入院させてもらえないことがよくあります。お金に糸目をつけないで1日の入院で1億円支払うというようにすれば別だと思いますが、いろいろな病気で入院できる病院を探すのはたいへんです。
●生活保護のことだけじゃないけれど、入院生活もたいへんです。
精神科の病院では閉鎖病棟、開放病棟、保護室・・・ 生活保護の人の入院した場合の保護費の問題・・・ 30日をすぎると家賃補助と2万円くらいしかもらえない。数か月入院すると家賃補助もでなくなる。家賃が払えないと住居がなくなる。住居がなくなると保護が打ち切り・・・
生活保護問題は、これからもいろいろありそうです。
だけど大阪市の生活保護問題はなんとかしないとだめですね。