げこるでつくる

　
　その日は快晴。
　まだまだ日は長い季節。
　
　げこる達が出たのは、山の小高い尾根のようで、車がなんとか切り返しできるだけの幅と縦長のスペースがありました。
　
　ああ、これで帰れる～（　Ｔ∇Ｔ）
　
　ってのが本音。
　ただ、少し先には白い軽トラが停まっていて･･･
　もちろん、げこる達は大して気にもしないで、その軽トラの近くまで前進(^^)/
　そこら辺が、一番幅があったからね～

　でも、何でこんな所に軽トラが？
　なんて思った途端に、軽トラのドアが開いて･･･
　人が降りてきました。

　げこる達はねえ～びびりましたよ～( T∇T)
　だってですねえ～その人の顔、ムチャクチャに怒ってましたから～( T∇T)( T∇T)

　そのおじさんは、出で立ちも顔つきもカールのおじさんそのものだったんですけど･･･
　怒っておられました。
　カールおじさんのホラー仕様((((;ﾟ;Д;ﾟ;))))ｶﾀｶﾀ
　げこる達はここが私有地か何かなのかと思って、言い訳するために車を降りて、そのおじさんに近寄りつつ･･･

　ここ、どこなんですか～？（゜▽゜；）

　なんて話しを切り出すと、そのおじさん･･･

　てめらか、この野郎っ（o｀皿´）=3

　は、はあ？( T∇T)

　げこるは、ここは、入ってはいけないところだったと思ってすぐ謝りましたよ～
　おじさんが怒っているのは、それが理由なんだってね･･･(T_T)

　でも、何か違う･･･
　何か、話しがかみ合っていない･･･
　なんなの？
　なんで俺たち、ここまでぼろくそに言われてんの～｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡

　絶対、おまえらは戻ってくるって思ってた
　警察にも連絡してあるんだ
　このまま帰れるなんて思ったら大間違いだからなっ(#ﾟДﾟ)

　だから、なんのこと言ってんすかあ～(((( ；ﾟДﾟ)))
　
　げこるはだんだん腹が立ってきてねえ･･･
　それでも、口調は冷静に･･･声震えてたと思う～涙目･･･とにかく事情を話そうとした途端に、しびれを切らしたらしいおじさんは崖の下を指さして･･･

　これ見ろっ(#ﾟДﾟ)
　てめえらが、かっぱらって墜として行ったんだろうっ！(〃*`Д´)

　なんなのよ、いったい～（ T∇T)
　げこる達が指さされた先を見下ろすと、崖の下の林の間には、白い軽自動車が逆立ちした状態でおっ立ってましたから～(((( ；ﾟДﾟ)))

　これで、ようやく話しが見えました。

　俺たち自動車泥棒と勘違いされてるのよ～(￣∇￣;)ハッハッハ

　いや、笑ってる場合じゃないっ･･･汗汗っ
　おじさんはげこる達を警察に突き出す算段らしい～っ爆っ
　げこる達は必死こいて、興味本位でこの山道を登って来たこと。
　途中で切り返す場所がなかったので、仕方なくここまで来てしまったことを説明しましたよ～･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡
　もうね、必死だったですから･･･

　そうしてね、おじさんにはようやく事情をわかっていただきました（；´Д｀Ａ　｀｀｀

　そしたらおじさん･･･

　悪かったなあ～･･･まだ、少し怒ってる感じ･･･どしてですか？･･･もともとそんなお顔なんですかあ～
　((((;´･ω･`)))ガクガク

　それじゃあ、取りあえず、これでも喰ってから帰れ･･･
　
　と言いながら、差し出したものは･･･

　ナシです（・∀・）ノ
　果物のナシだよ･･･（・∀・；）

　でも、なんでナシなのっ？
　あなたのおやつなんですか？

　げこると後輩はねえ･･･
　食べました･･･
　必死になって食べました（ T∇T)

　シャリ、シャリ･･･・

　シャリ、シャリ、シャリ、シャリ･･･・

　味なんてわかんねー( T∇T)
　でも、これ食べきらないと返してもらえないような気がして･･･（ T∇T)

　横目で後輩を見ると、普段は格好つけて偉そうな顔してる後輩も涙目でナシかじってましたからね～
　（・∀・；）
　それだけは、チョット面白かったけど･･･

　げこるは死にものぐるいでナシをかじりましたよ～

　速くかじるんだ･･･
　はやく芯だけにするんだ･･･

　ええ、今でもナシかじると、ときどきあの時のことを思い出しますね～(lll ・_・)
　そうして、げこる達は逃げるように、その場を後にしたわけです･･･

　でもね、最近思うんですけど･･･
　あのおじさんはあそこで何をしてたんでしょう？
　ただ、軽泥棒を捕まえるつもりであそこにいたのか？

　そして、何よりも、どこからあの尾根に出てきたのか？
　だって、げこる達が上った道は、倒木で塞がれていたんですから･･･
　ほかに道があったようには思えません･･･
　だとしたら･･･
　あの倒木って･･･
　おじさんが敷設したバリケードだったんじゃあ･･･((((;´･ω･`)))ガクガク

　なんて考えたりしてますねえ･･･とほほ

　

　この山ではありません、資料映像です。

　還る頃には日が暮れて･･･
　げこるも後輩も疲れ切って、その山道から抜け出てきました。
　あの、おっちゃん、なんだったのかね～なんて話し合いましたけど･･･
　わかるわけねー(・∀・；)

　まあ、熊に出会うよりはましだったかも。
　
　みなさんは、知らない小径や山道に乗り入れたりなんしちゃあいけませんよ･･･
　怪しい怪しい、ホラーな世界が待っているかも知れませんからねえ～(･∀･;)

　フォッ、フォッ、フォッ
　つまらん落ちで失礼っ･･･汗汗っ

　それでは、みなさんまた明日～（・∀・）ノ