寝言は寝て語れ (旧analyzer的独白)

2019/01/14(月)13:56

・明大優勝、北島イズムをつないで欲しい

野球&スポーツ(1003)

明大、22季ぶり復活優勝…スタイル大改造、最後の最後に天理大ノックオンにつながった スポーツ報知 2019年1月13日6時0分  明大が天理大との激闘を22―17で制し、22季ぶり13度目の復活優勝を果たした。先制トライを許した前半を12―5で折り返し、重戦車FWと俊敏BK陣で猛攻を重ねた。後半の残り11分間に猛反撃を受け17点差から一気に5点差まで詰められたが、鉄壁防御で初制覇を狙った関西王者を退けた。名将・北島忠治監督が亡くなった96年に生まれたSH福田健太主将ら4年生たちが復活への大役を果たし、前回優勝後「人材の墓場」とも言われた汚名を返上。平成最後の大学日本一に輝いた。 (中略)  故北島監督の「前へ」の遺訓通り、縦の突破で黄金期を築いたチームも22季前の前回日本一後は失速。皮肉にもFWにこだわり続けた頑固な姿勢が低迷を招き、2008年度は大学選手権出場すらできなかった。選手個々の能力は高くても優勝できず、近年は「人材の墓場」とまで言われてきた。  今季就任した田中澄憲監督がヘッドコーチ時代の昨季から取り組んできたのが意識改革。昨年度決勝の敗因は詰めの甘さ。弱さの原因は「平常心を保つ精神面」と考えた。あいさつや、用具の片付け、掃除…。プレー以前の当たり前のことができない。前監督の丹羽政彦氏が「腐った組織、あしき文化を壊す」と掲げてたたき直し、田中監督にタスキを渡した。  田中監督は夏合宿から私生活を改善する3つの目標を毎日提出させ管理。早朝6時半からの練習では「やる気のない証拠」と寝癖も直してからグラウンドに来させた。「いいクラブには文化がある。ラグビー以外に大事なものがある」。自身が現役時代に北島監督に教えられた明治の文化を後輩たちに伝えた。その文化を北島監督が亡くなった96年に生まれた福田らが再生させた。  さらに「FWだけでは勝てない。勝つためにはディフェンスをやらないといけない」とスタイルも大改造。速い出足で重圧をかける防御を徹底。決勝戦の最後の最後に天理大のノックオンにもつながった。  試合前のミーティングで福田は感極まって泣いた。「紫紺のジャージーを着られることを誇りに思おう!」。主将の涙に全員が奮い立った。クラブハウスには今でも90歳を超えるオールドファンから戦術を指南する手紙が届く。田中監督は「我々を見捨てず応援してくれた方々に感謝したい」と感無量だった。  この22年は文化を受け継ぎながら試行錯誤し、新しいスタイルに脱皮するのに必要な時間だった。「初優勝したような気分。大事な何かが積み上がった」(田中監督)。伝統校は、平成最後の大会で、ついに生まれ変わることができた。(小河原 俊哉) 【スポーツ報知;元記事はこちら】  ◆やっと優勝してくれた。全国の大学OB・明大ラグビーファンがこの勝利をどれほど喜んだか選手には分かるだろうか。わたしは仕事から帰って録画を見ながら美味しいビールを飲んだ。泣けた。本当にありがとう。よく優勝まで懸命に我慢していいディフェンスをしてくれた。  「人材の墓場」なんて言われ方もされていたらしいが、才能だけでラグビーをしているような緩かった時代があったと思う。“それが明大ラグビー部だ”という甘えに正面から切り込んでくれたのが丹羽前監督だった。今年のチームは高校時代のスター選手たちがゲームで黙々と地味な下働きをこなしてくれるような本当に強いチームに育った。規律ある素晴らしいディフェンス力の勝利だったと見た。  明大ラグビーの恩師・故北島監督は「一度もレギュラーになれないのに一度も練習を休まず4年間ひたすらチームのために頑張ってきたヤツこそ、真のラガーマンだ」とおっしゃっていたそうだ。試合で下働きをした選手の下にはユニフォームを着ることができなかったレギュラー以外の100人もの“ラガーマン”がいた。彼らがチームを支えた。  北島イズムを次代のラグビー部が生かして繋いでくれれば明大ラグビーの黄金時代が来るだろう。選手諸君、22年ぶりの優勝おめでとう。かれこれ40数年、ハラハライライラしながらも明治大学ラグビー部を応援してきてよかった。本当に嬉しい勝利でした。

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