2006/10/16(月)07:39
【完結編】アクの強い財務を辞めさせる話
週明けの月曜日。
竹山さんに、書類を提出。
題は「周対策」。
私用電話の女に教えてもらった対策方法を列記しておきました。
「万が一の時は、刺し違えるつもりで頑張って下さいね!」
と竹山さんを驚かせ (だって全部、他人任せなんだもん)
でも「周には釘を刺しておきましたから」とは言っておきました。。
*ここまでの話は【九】アクの強い財務を辞めさせる話を御参照下さい。
もう今週一杯で帰国。
朝礼の時に
「今まで、お世話になりました。色々勉強になりました」
と皆に挨拶しました。
私が完全帰国する事は
皆、とっくに知っていたようで。
でも同僚達の温かい眼差しは感じました。
すると周が
「え~実は、僕も今週一杯で・・・」
と、いきなり挨拶。
これには少し、どよめきが。
「…謝謝同事們,謝謝領導們。非常感謝!」
意訳*同僚の皆さん有難う、上司の方々、有難うございました。感謝しております!
周囲のとまどいをよそに、
周は、晴れ晴れとした表情でした。
周が、新しい財務に引継ぎをしているのを横目に。
自分の仕事の引継ぎ、部屋の整理、と
朝から晩まで、忙しい日々が過ぎ。
最後の日に事務所の同僚みんなと握手をしました。
「周くん」と手を差し出すと
「おっ!」と笑顔で握手してくれました。
骨ばった固い手を握りながら、
この子は、この5年間で
日系企業と、日本人と、そして私に対して
どんな感想を持ったのだろうか、と考えました。。。
ともあれ
私は無事、完全帰国できました
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帰国して、
平和でのんびりした日本で
あのハードな日々から解放されて、ホッとしたのと同時に
心にポカッと穴が空いたようで、暫く慣れませんでした・・・
物価にやたら敏感になっていて、
何を見ても「高い!」と感じ。
スーパーでも値札を見て悩みながら買い物。
たまたま家に来ていた電気工事の人に
「それ高いですわ!
材料費いくらですか?
人件費いくら取ってるんですか!?」
と詰め寄り、母に怒られ…
等などありながら
半年くらいして、やっと日本モードに戻りました。。。
さて、
周は、その後、どうなったのでしょう?
完全帰国4ヶ月後に
風の便りで江蘇の情報が入ってきました。
周は約束通り、
キチンと引継ぎを終えて
外部に告発等する事なく、会社を去ったそうです
ただ
退職金が少ないと、 かなりゴネたそう(笑)
4ヶ月後の時点でも解決していなかったそうですが
もう私は部外者なのでお気楽モード
やっぱり
周は、周だな~と。
笑ってしまいました^^
心の中で『竹山さん頑張ってね!!』と声援を送っときました。。
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江蘇での約4年間の勤務は
中国人のいい所と嫌な所、日本人のいい所と嫌な所を
目の当たりにしたキツイ時間でした。
しかし自分なりに悩み、考え、体当たりでぶつかったので、後悔する事はありません。
あの時間は、対中のホンの入り口だったとは思いますが。
今後、私がこの道でやっていく為に、(他の国の人が相手でも)
得たものは非常に大きく、大切な時間でした。
その意味で、関わった全ての人達に、勿論、
周にも、感謝しています^^
アクの強い財務をやめさせる話は、これにて完結致します。
長らくお付き合い下さいまして、有難うございました。
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